衛生工学部門空気調和科目については設備設計の専門指導しております。

 この日相談に来られたのは、衛生工学部門空気調和科目を目指すО様です。今年の筆記試験問題の冊子をもとに相談を受けました。

 О様はかなりの論文練習を積んで今年受験されたのですが、建築士や設備士など他の試験と違う難しさの壁を感じられたとのことです。一言で言うと、

 キーワードの言葉の意味をまとめただけの練習では役に立たない

 その一つが今年のⅠ-1-5問題にみられる設備設計の実務的な問題の難しさでした。

Ⅰ-1-5 建物の冷房に使用する冷水の往き還り温度は,それぞれ7℃一12℃を採用している建物が多い。延べ床面積30,000m2以上の大規模;事務所ビルの冷房に使用する冷水の往き還り温度について,次の問いに答えよ。
(1)冷水の往き還り・温度が,7℃一12℃のケースと比較して,9℃一17℃とした場合の長所短所とシステム上の注意点を記述せよ。
(2)冷水の往き還り温度の値を決定するために,どのように検討を行うのか,検討事項を3つ以上挙げて説明し,検討の流れを記述せよ。

 О様の体験では室内空調の設計はともかく、
水搬送や熱源系の設計の体験がないため難解だったそうです。

衛生工学部門空気調和科目の問題分析

Ⅰ-1問題

空気線図などを用いた原理的な空調計算問題省エネ、低炭素の原理に関する問題新技術空調や省エネ改修など依頼者の要望にこたえる実務知識

 これらは設備設計コンサルタントとしての実務の要素技術を確認するものです。実際にやっていれば、必ず遭遇する問題だと思われます。

Ⅰ-2問題

例年、事務所ビルや病院、工場などの設備設計課題が出題されています。H21年問題の要点は、

電算センタービルの改修(氷蓄熱、吸収冷凍機、省エネ提案)屋内プール施設の設計(防露、塩素濃度管理、体感温度)半導体工場(熱源のBCP対策、蓄熱槽、外気処理)

であり、それぞれねらいはカッコ内のようなものであると考えられます。

 このためいわゆる論文試験対策だけでは合格できません。設備設計の知識、すなわち熱源、搬送、室内空調系のそれぞれを物件に応じて実際に設計できる能力が必要です。実際に次のような問題が出題されています。

衛生工学部門空気調和科目で合格できる指導法は

こうした能力を養うために本研究所の講座では

設備設計の専門知識を身につける正しい設備設計の考え方を身につける問題を正確に予測し、出題傾向を分析する

 こうした方法で対処します。とくに3はいわゆる予想問題としてキーワード予想ではなく、問題文の難易度や問題形式まで含むものです。これによって、知識ではなくどういった実務の経験が求められるかという実戦的な準備が可能です。

 そして、指導方針としては、

専門誌をベースにした勉強テーマの指導チェックシート+コーチングによる設計者としての暗黙知の習得的中率の高いテーマ、問題形式で答案練習を行い、求められやすい答えとして答案をまとめる

 などを行います。これによって、限られた時間の中で有効に実務者としてのコンピテンシーを養うことが可能です。

 また、テーマの予測には次のような省エネ技術を想定しておく必要があります。

自動協調換気制御高効率(COP8)ヒートポンプ低外気温稼動空気熱源ヒートポンプ暖房機潜熱顕熱分離空調地中熱利用冷暖房デシカント空調機間欠空調(パッシブリズミング空調)アダプテイブ空調インバータ熱源システムの最適統合制御パーソナル空調自動協調空調制御(人感センサー等)低外気温(一25℃)稼動ヒートポンプ給湯機高効率LED照明有機EL照明昼光利用(光ダクト・ライトシェルフ・自動ブラインド)自動協調照明制御(人感センサー等)建材一体型太陽光発電建材一体型太陽熱利用(給湯)業務用燃料電池建築設備の待機電力削減超高性能断熱材断熱性能可変システム超高断熱ガラス(LOW-E複層、真空断熱等)日射透過率可変ガラス(液晶調光、熱制御等)インテリジェント窓システム(ダブルスキン、自動ブライント等)外装日射制御システム(自動制御庇、外付ブラインド)太陽エネルギー高反射処理(近赤外域)分散型/再生可能エネルギーの面的利用コミッショニング支援システム(BEMS)環境調和型コンパクトシテイ自然エネルギー連成型潜熱回収給湯器コンシューマーズビヘイビア(環境性認識行動)高効率潜熱蓄熱・輸送高温・高密度化(給湯用60〜90℃)多機能水・氷蓄熱(複合利用、蓄熱槽効率向上等)高効率躯体蓄熱システム

※このそれぞれのキーワードの意味はこちらをご覧ください⇒省エネテーマの解説

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