メールマガジン技術士合格への道  第9回
 これで合格! 技術士二次試験合格講座
 さあ、目指そう! 技術コンサルタントとしての能力開発を
 ― 総合技術監理部門合格対策3 ―

お知らせ
平成21年技術士二次試験直前模擬試験行います 詳細は巻末へ

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 技術士試験に一発合格するにはどうしたらよいか?
技術士合格への道研究所ではこれまで不合格原因を究明し対策することで合格
理論を確立してきました。その結果が昨年の筆記合格率です。なんと合格率6
5%です。
 このメールマガジンではこれまで講座の指導で確認された、実戦的なノウハ
ウを公開して出来るだけたくさんの方の合格を支援したいと考えています。講
座の内容は次のホームページでも紹介しています。

 「技術士試験合格講座」  http://www.gijutsushi1.com/

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1.はじめに

 技術士合格への道研究所では、総合技術監理部門についても対策法を提案し
てきました。その結果は、経験則ではなく合格の理論に基づいた、技術者とし
ての本質的な能力開発を行うことが不可欠であるという結論にたどり着きまし
た。それが

「技術者コンピテンシー」 & 「コーチング」

という指導原理に基づいた指導です。過去の合格者が自分の経験に基づいて指
導・添削を行うだけでは限界があるという認識からです。

 技術士試験は平成19年以降改正されて、高度な専門知識を測る試験から技
術者としての問題解決力を問われる試験に変化しました。そうした、技術者と
して本質的な素養を教わる場がどこにもないため、多くの方から好評を博して
います。

 エンジニアとしての分析力や課題設定力、対策提案能力を高めることにより、
技術士試験の大部分の問題は解けるようになります。つまり、

 技術者としての能力アップ(答案作成のテクニックではない)

そうした本質的な能力開発で必ず合格力を高められるのです。また、技術士試
験では、

・受験者の専門分野の系統ごとに問題が異なる
・実際に体験したことが題材として求められる

ので、ご自身の得意分野の知識(経験)を生かして書かなければ合格できませ
ん。

 こうした、「エンジニアとしての本質的な能力開発」、「得意分野を中心と
した問題対策」を行うには、受験者と指導者による緊密な指導のやり取りが欠
かせません。このため技術士合格への道研究所では受講者と講師によるマンツ
ーマンでのコーチング指導を行っています。下は最近の指導の例です。

http://www.gijutsushi1.com/article/13466934.html

 このメールマガジンでは、こうした指導の中からテクニックを紹介しながら
技術士二次筆記試験の対策について連載でお送りします。今回はその第9回目
です。なお、今後のこの合格講座は要望にこたえて延長して連載していきます。

 第2回 試験申し込み書対策
 第3回 合格できる筆記試験対策1必須科目の出題傾向分析
 第4回 合格できる筆記試験対策2選択科目の出題傾向分析
 第5回 合格できる筆記試験対策3必須科目の答案対策
 第6回 合格できる筆記試験対策4選択科目の答案対策
 第7回 総合技術監理部門合格対策1
 第8回 総合技術監理部門合格対策2
●第9回 総合技術監理部門合格対策3  ←今回の内容
 第10回 合格できる筆記試験直前対策1
 第11回 合格できる筆記試験直前対策2
 第12回 合格できる筆記試験直前対策3

2.技術士二次試験合格講座第9回 総合技術監理部門合格対策3
  ― 総監筆記試験試験合格戦略 出題者の要求に答える ―

 総合技術監理部門の論文対策について、今回は不合格の一番の要因である

「出題者の要求に答える」書き方

ついてご説明します。
 技術士合格への道研究所では、たくさんの受講者様をコーチング指導してお
り、その結果より不合格原因がほぼ判明しています。それは、大きくは次の4
つに分類できます。

(1)論述のベースとなる業務を適切に記述できない
(2)出題者の要求に答えていない
(3)論理的な考えが展開できない
(4)総合技術監理の5つの管理の手法を使っていない

 この(1)については前回のメールで説明した通りです。(3)は総監以外の部
門と共通事項で、説明不要です。 (4)は青本を読んで勉強するしかありません。
そこで、今回は(2)「出題者の要求に答えていない」についてご説明します。

 その説明の前に、技術士二次試験は論文形式の試験ですが、それが自由課題
論文ではなく試験答案であることは認識されていますか。出題者の要求に沿う
ような内容の論文をただ書けばよいのではありません。

 実は、答案では解答としての要件が実に細かく指定されているのです。それ
に適合しない場合は、確実に減点されます。試験ですから、論文の出来栄えと
は無関係に、要求と相違があれば確実に減点されると考えて良いでしょう。で
すから、まずは要求にぴったりに答えることに努めてください。

 実際にどのような要求事項があるのか、過去問で確認してみましょう。

3.過去問に見る出題者の要求

 昨年の問題をもとに出題者の要求をチェックしてみましょう。

------------------- 問題 ------------------------
 総合技術監理は、業務に潜在するリスクの抽出と対応を行いながら得るべき
利得の最大化を目指すため、場合により相反する側面を総合技術監理の視点か
ら適切に考慮し、最適な総合的判断とその実行を推進することが求められる。
この要求に応えるためには、事業やプロジェクトの遂行にいて、複数の観点か
らその望ましい遂行の姿を明確にして、その実現のための障害の可能性を5つ
の管理分野にわたって考慮し、適切な対処を行う必要がある。
 このような観点を踏まえて総合技術監理の視点から、あなたの現在担当して
いる、あるいは過去に担当した事業又はプロジェクトを念頭に置いてその望ま
しい遂行のあり方について、以下の(1)〜(3)の設問に答えよ。ここでい
う総合技術監理の視点とは、「経済性管理」、「安全管理」、「人的資源管
理」、「情報管理」、「社会環境管理」の5つを言う。
(1) あなたが検討の対象とする事業又はプロジェクトの概要とその望まし
い業務遂行及び管理の目標を、答案用紙1枚にまとめよ。その際、「総合技術
監理では、事業やプロジェクトの成果や要求事項及びプロセスのあるべき姿を
明確にして、その目標とする状況を確保するために必要十分な事項を管理して
いく」という観点を重視して、目標を設定せよ。なお、取り上げる業務は、あ
なたが直接関与していない他業種の業務であっても十分見解を述べられるもの
であれば取り上げても良い。
----------------------------------------------

 最初の出題者の要求は、
(1)事業概要、望ましい業務遂行、管理の目標、を答案用紙1枚にまとめる。
(2)総合技術監理の観点で目標を設定する。
(3)総合技術監理の観点とは「事業成果やプロセスのあるべき姿を明確にして
目標とする状況を確保するために必要十分な事項を管理していく」というもの。
(4)業務は、直接関与しているか否かは不問。十分見解を述べられればよい。

 ここで問題となるのは(3)であり、その意味を読み解くと、

 事業の成果を達成するために、方針や目標を設定して対応策を練る。その時、
目標に確実に到達するための支配的な要因を明確にして確実に目標を達成する
こと。

↓ 上記をさらに、読み解いて

 何をすれば目標に到達できるのか、正しく判断して無駄なく確実に目的を成
就する。
ということです。さらに解読を続けます。

------------------- 問題 ------------------------
(2)(1)で挙げた目標を達成できない可能性をリスクとして総合技術監理
の5つの視点のうち3つについて、その対象とした事業やプロジェクトに即し
て具体的に記述せよ。
その際、「社会環境管理」、「経済性管理」については必ず記述し、あとの1
つは自分で選択して記述せよ。解答は、答案用紙2枚にまとめよ。
 なお、「リスク分析は、管理分野ごとに求められるそれぞれの要求事項を確
実に照査し、存在するリスクの抽出を体系的に行うと共にその根本原因を把握
することが重要である」という観点を重視して、記述せよ。
----------------------------------------------

 ここでの要求は、

(1)リスクを3つ設定して具体的に記述する。
(2)リスクは、「社会環境管理」、「経済性管理」、他1管理について解く。
解答は、答案用紙2枚。
(3)「リスク分析は、管理分野ごとに求められるそれぞれの要求事項を確実に
照査し、存在するリスクの抽出を体系的に行うと共にその根本原因を把握する
ことが重要である」という観点を重視して、記述せよ。

 ここでは (3)の出題者の意図を読み解く必要があります。この意味は、

・まず業務で達成すべきこと、つまり要求事項を明確にする。
・要求事項を達成できないリスク、つまり障害を挙げる。
・リスクは断片的でなく体系的に整理する。
・リスクの表面的状況ではなく根本原因を把握する。

というものです。このように分解して考えればわかりやすいと思います。次に、

------------------- 問題 ------------------------
(3)上記で把握されたリスクの顕在化を未然に防止し、事業又はプロジェク
トを最適化するための方策について、総合技術監理の視点を用いて答えよ。解
答は、解答用紙2枚にまとめよ。
 その際、「リスクへの対応は、リスクの分析に基づき、対策効果の有効性及
び反映すべき要求事項に対する可能な限りの対応を総合的に検討して内容を決
定する。そのことにより、マネジメントの最適化を図り、事業又はプロジェク
トの目標を達成する。」という総合技術監理の観点にも十分留意して、記述せ
よ。
----------------------------------------------

 ここでの出題者の要求は、

(1)リスクを防止する方法を総合技術監理の視点で答える。
(2)対策の有効性を高め、できるだけ要求事項を満たす。
(3)マネジメントの最適化を図って目標を達成する。

 ここでは (2)(3)が難問です。ただ対策を提案するだけでなく、(2)効果的
な方法により、(3)最適化しなければなりません。

この「最適化」とは、複数の相反する事項の解決、すなわちトレードオフ問題
と考えるとわかりやすいでしょう。通常、品質や安全性を高めるとコストアッ
プにつながります。それらをどうやって解消するかという問題です。

4.「出題者の要求に答える」のまとめ

 不合格原因の1つである「出題者の要求にこたえていない」を解消するには、
今回述べたように要求事項を逐一読み解いていくことが有効であることがお分
かりいただけましたか。

 これまで、総合技術監理の問題において、「出題者が要求していることが複
雑でわからない」という印象をもたれた方は多いと思います。

 野球の打者が確実にヒットを打つためには、ボールの位置をぴたりと読み取
ることが必要だといわれています。それと同じで、技術士の答案で解答するに
は出題者の要求を正確に読み取る必要があるのです。

 もし、この出題者の要求が明解に読み取れたら、ちょうど野球のイチロー選
手が毎回安打を重ねられるように、技術士試験でどんな問題が出ても解答する
ことはそう難しいことではありません。

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 技術士合格への道研究所の総合技術監理コース講座の最近の指導より
 
 総合技術監理コースのカリキュラムでは、現在基本的な演習問題を終えたと
ころです。

(1)世代間技術継承問題 (団塊世代退職による技術力低下に対処する)
(2)環境経営 (環境性能と経済性を両立させる)
(3)ヒアリハットマネジメント

・出題者が一番要求している大事なことは何か
・出題者の要求の付帯事項はなにか

といった、体系的なとらえかたをしています。また、試験までの2か月間では
さらなる仕上げの応用問題演習を行います。

(4)コーポレートガバナンス
(5)HACCP(危害分析と重要管理点の設定)
(6)PDCA
(7)品質偽装

 おそらく演習問題を前にして解答不能に陥る方もいるかと思いますが、総合
技術監理コースでは、面談(または電話)によるコーチング方式を取っており
ます。問題に行き詰まったときには、問題を抱えたまま、日本橋セミナールー
ムまで来てもらって、コーチングにより解決するということを行っています。
このようにしてたいていの方は答えを見出して解決方針が定まります。下は最
近行われたコーチング指導の紹介記事です。

http://www.gijutsushi1.com/article/13466934.html

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