メールマガジン技術士合格への道  第12回
 これで合格! 技術士二次試験合格講座
 さあ、目指そう! 技術コンサルタントとしての能力開発を
 ― 合格できる筆記試験直前対策3 3大不合格原因への対処―

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 技術士試験の勉強は進んでいますか。技術士合格への道研究所でも添削指導
は終了しました。7月だけで何と250件以上の答案添削を行いました。これら
の添削結果より、合格に役立つ知見をお知らせしたいと思います。これからご
紹介するのは、今年の添削指導から得られた最新の知見、

 合格率が2倍にアップする「3大不合格原因と対処方法」

です。 このメールマガジンでは講座の指導で確認された、実戦的なノウハウ
を公開して出来るだけたくさんの方の合格を支援したいと考えています。講座
の内容は次のホームページでも紹介しています。

 「技術士試験合格講座」  http://www.gijutsushi1.com/

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1.はじめに

 技術士合格への道研究所では、技術士二次試験のすべての部門について共通
した、エンジニアとしてのコンピテンシー開発を提案してきました。経験則の
合格テクニックではなく、実際に通用する技術コンサルタントとしての能力開
発です。
 技術コンサルタントが自らの技量を高めようとしても、実社会では学ぶ場が
なく、自分でも気づきにくいため独学は容易ではありません。このため合格の
理論に基づいた、技術者としての能力開発と「気づき」が不可欠であるという
結論にたどり着きました。それが

 「技術者コンピテンシー」 & 「コーチング」

という指導原理です。

 技術士試験は平成19年以降改正されて、ますます問題解決力を問われる試
験に変化しました。その試験で必要とされる、技術者として本質的な素養を教
わる場がどこにもないため、多くの方から好評を博しています。

 エンジニアとしての分析力や課題設定力、対策提案能力を高めることにより、
技術士試験の大部分の問題は解けるようになります。つまり、

 答案作成のテクニックではない、技術者としての本質的な能力アップ

 そうした本質的な能力開発で必ず合格力を高められるのです。また、試験で
は応用力・問題解決志向が高まっており、

・個別ケースでの提案
・受験者自らの体験を題材とする問題

が増えています。このような問題に対しては、ご自身の得意分野の知識(経験)
を生かして書かなければ合格はできません。

 こうした、「エンジニアとしての本質的な能力開発」、「個別の体験をベー
スとした問題対策」を行うには、受験者と指導者による緊密な指導のやり取り
が欠かせません。このため技術士合格への道研究所では受講者と講師によるマ
ンツーマンでのコーチング指導を行っています。下はセミナールームにおける、
個別指導や公開セミナーのようすです。

http://www.gijutsushi1.com/article/13470352.html
http://www.gijutsushi1.com/article/13466888.html

 このメールマガジンでは、こうした指導の中からテクニックを紹介しながら
技術士二次筆記試験の対策について連載でお送りします。今回はその第12回
目です。なお、この合格講座は要望にこたえて延長して連載しております。

 第2回 試験申し込み書対策
 第3回 合格できる筆記試験対策1必須科目の出題傾向分析
 第4回 合格できる筆記試験対策2選択科目の出題傾向分析
 第5回 合格できる筆記試験対策3必須科目の答案対策
 第6回 合格できる筆記試験対策4選択科目の答案対策
 第7回 総合技術監理部門合格対策1
 第8回 総合技術監理部門合格対策2
 第9回 総合技術監理部門合格対策3
 第10回 合格できる筆記試験直前対策1
 第11回 合格できる筆記試験直前対策2
●第12回 合格できる筆記試験直前対策3  ←今回の内容

2.技術士二次試験合格講座第12回 合格できる筆記試験直前対策3
  ― 3大不合格原因と対処方法の最終回 ―

 技術士二次試験の筆記試験の論文対策について、3回の連載で当研究所の添
削結果よりまとめた3大不合格原因の対処方法について述べてきました。

 まず、「3大不合格原因」とは何か? 受験者が陥りやすい誤りで、かつ致
命的な減点に至る誤った考え方は何か。それは次の3つでした。

(1)題意と違う内容(自分の得意な内容)を中心に解答する
(2)長い前置き+不要なまとめ=貧弱な本論
(3)課題の分析がお粗末、結果として論理的展開がない

 答案添削では内容から文章表現まで、総合的な審査が行われます。解答の誤
りも軽微なものから重大なものまであります。ここにあげた3つはいずれも頻
度が多く、かつ致命的なものなので、多くの方が多かれ少なかれ共通して持っ
ているため注意すべきものなのだと思います。

 対処方法はそれぞれ異なるため、それぞれ順番に説明してきました。今回は、

(3)「課題の分析がお粗末、結果として論理的展開がない」


についてご説明します。

3. 課題の分析がお粗末、結果として論理的展開がない

 技術士二次試験では、現状を見て問題点を探索し、問題解決を提案していく
形式、すなわち問題探索・解決型論文が増えています。この問題の解き方は次
のようなものです。

(1)現状を分析して問題点を探す。
(2)問題点を分析して、課題を設定する。
(3)課題に対して、ふさわしい対策内容とする。

 つまり「現状、課題、解決策」という3段形式の論文構成で、順次論理的に
因果関係を保ちながら展開していかねばならないのです。しかし、この「論理
的展開」というのは多少訓練が必要なこともあり、多くの方は上手に展開でき
ていません。いくつかのケースごとに説明しましょう。

(1) 課題設定に偏りや抜け落ち、ダブりがある

 問題点から課題を設定するときには、その課題設定によって多くの問題が解
決できなければなりません。課題設定に偏りや抜け落ちがあると対策が網羅性
に欠けるものとなり、一部の問題が無対策で残ってしまいます。一方、課題設
定にダブりがあると無駄な対策を招くことになります。

 課題設定に偏りや抜け落ち、ダブりがあることは、問題解決に大きな障害と
なるわけです。このため、課題設定は極力網羅的に、かつ偏りや抜け落ち、ダ
ブりの内容に設定しなければなりません。

 これは、経営工学の用語でいうMECE(ミーシーもしくはミッシー、Mutually
Exclusive and Collectively Exhaustiveの略)という重要な概念であり、
「相互に排他的な項目」による「完全な全体集合」を意味する言葉です。要す
るに「ダブリなく・漏れなく」という意味です。

 MECEは合理的な意思決定をするのに不可欠な要素であり、技術士試験では常
に満たしていなければなりません。

(2) 課題が問題点とほぼ同じ内容

 次に問題なのは課題と問題点とがほぼ同じ内容の場合です。たとえば、

「日本の大都市では水害リスクが高まっている」

というような問題点であった場合に課題が

「日本の大都市では水害リスクが高まらないようにする」とか、
「日本の大都市での水害リスクを低減する」

であってはならないということはわかりますね。このような同じ文を否定語で
反対にしただけの文は課題としての意味がありません。展開が認められないか
らです。

 結局「水害リスクを低減する」にはどうするかという方策検討を再度練り直
さないと対策には至りません。つまり、課題としては誤りなのです。

(3) 対策内容を暗記した答案で決めてしまっている

 これは問題点や課題がどうであれ、対策内容が決まっているケースです。と
いうよりどんな課題につなげても矛盾を感じさせない「汎用性のある」対策案
として暗記している場合です。答えの戦略として暗記量を減らす効果的な方法
と考えられがちです。しかし、次の問題があります。

・課題と対策がかけ離れてしまって論理的関係が失われる危険性がある。
・コストダウンや省エネルギー、環境保全などどこでもあり得る方策になって
しまって、結局その答案の必要十分な答えではなくなってしまう。

 つまりここから言えることは、暗記した答えに無理やりこじつけるのではな
く、現状の問題点から課題を考え、その課題にふさわしい解決策を導きだす臨
機応変な考えが必要なのだということです。

5. 3大不合格原因のまとめ

 3大不合格原因の3つ目「課題の分析がお粗末、結果として論理的展開がな
い」を解消するには、今回述べたように「現状(問題点)、課題、解決策」と
いう3つの要素をしっかりと論理的につなげて、3段形式の論文を構成してい
く必要があります。

 さてこれまで3回の連載で技術士試験3大不合格原因の対策法を述べてきま
した。その原因とは次の3つでした。

(1)題意と違う内容(自分の得意な内容)を中心に解答する
(2)長い前置き+不要なまとめ=貧弱な本論
(3)課題の分析がお粗末、結果として論理的展開がない

 過去の試験で、しっかり答案は書けたのに不合格であり、原因がわからない
という方は多いのではありませんか。そのような場合に、冷静にこれらの原因
をチェックしてみてください。この3大不合格原因を克服するだけで合格率は
2倍になることは間違いありません。

 では、今週末の技術士二次試験、頑張ってください。幸運を祈ります。

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