2018年2月18日 建設部門、河川砂防科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時00分から、1時間30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、河川砂防科目を目指す方で、場所は山形から電話を用いて相談されました。

 内容はハザードマップの作製手順、同活用上の留意点についてです。問題は平成29年U−2−1です。

 


 近年、想定を上回る規模の災害の発生も見られる中、ハード対策に加えて被害想定範囲等を示したハザードマップを活用したソフト対策の重要性が増していることを踏まえ、以下の問いに答えよ。

(1 ) 河川、砂防及び海岸・海洋のいずれかの分野を選択し、被害想定区域の設定からハザードマップの作成に至る手順を概説せよ。

(2) (1)で扱ったハザードマップについて、活用上の留意点を述べよ。

 


 

 

あらかじめこんな答案をいただいていました。

 


(1)砂防分野のハザードマップ作成に至る手順

1)地形図により土砂災害のおそれのある地形条件を有する箇所の抽出

2)抽出箇所の土砂の堆積状況や地形条件等を現地で調査し被害区域を設定

 3) 住居・土地利用を調査し、被害区域での避難地情報等を決定

4)ハザードマップへの記載事項

土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域

A避難地・避難経路

B災害時の自治会長・住民・行政・消防等の連絡方法一覧

B避難を促すための行政から住民への伝達手段、伝達経路

C雨量情報・土砂災害警戒情報等の取得方法や土砂災害警戒システムの活用法

D要配慮者施設の住所・連絡先 

(2)ハザードマップの活用上の留意点

1)避難経路での二次災害に備え、同一地区毎の避難行動をとる

2)土砂災害特別警戒区域内の建築物構造規制・立地抑制・移転支援を推進する

4)平常時の備え・緊急時の備えを確認し、年に一度の訓練でPDCA化を図る

5)住民からマップの定期的な意見聴取を行い活用しやすいものに更新する


それに対して、指摘、添削しました。

具体的に下記のように書き方を指定させていただきました。


(1)砂防分野のハザードマップ作成に至る手順

1)地形図により土砂災害のおそれのある地形条件を有する箇所の抽出

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

2)抽出箇所の土砂の堆積状況や地形条件等を現地で調査し被害区域を設定

 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

3) 住居・土地利用を調査し、被害区域での避難地情報等を決定

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

4)ハザードマップへの記載事項

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

1〜4の手順を偏りなく補足してください。

 (2)ハザードマップの活用上の留意点

1)避難経路での二次災害に備え、同一地区毎の避難行動をとる

  非難の話のみであって、ハザードマップが出てきません。ここはハザードマップについて処置を書くように。

2)土砂災害特別警戒区域内の建築物構造規制・立地抑制・移転支援を推進する

 建築行政の指導に用いて法の運用を誘導する・・・そこまでのものでしょうか。話が重すぎませんか。そもそも行政は縦割りなので無理があります。

4)平常時の備え・緊急時の備えを確認し、年に一度の訓練でPDCA化を図る

     「PDCA化」?つまり何するのか。これはハザードマップと何の関係あるのですか。本題からそれたら△です。

5)住民からマップの定期的な意見聴取を行い活用しやすいものに更新する

     趣旨は悪くはありませんが、受け身的で主体性がありません。

 


 

このほかメールで次のように指導しました。

 

(2)はご自身ではハザードマップのことを考えて、「こうあれ!」として書かれているのでしょうけれど、文面にはハザードマップのことは何も書かれていません。

 訴えの趣旨、すなわち最も大事な点を読み手の推論に依存するような書き方は△です。試験答案ですから、提案するようにしてください

 

 コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。