H26年 建設部門、道路の答案について合格判定を致しました。

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問題 Ⅲ−2

 近い将来に,首都直下地震,東海・東南海・南海地震の発生が予想されているが,こうした大規模地震災害に備える上で,道路に関わる技術者の立場から,以下の問いに答えよ。 

(1)大規模地震災害が発生した場合における道路の役割について,東日本大震災の経験を踏まえ,多面的に述べよ。 

(2)(1)で述べた役割のうち,1つを取り上げて,それを果たすための課題及びその解決策について述べよ。 

(3)(2)で述べた解決策について,実効性をより高める上での留意事項を述べよ。

音声ガイドによるコーチング指導(19分22秒)がダウンロードされますのでお聞きください>

解答

1.背景

 わが国は、4つのプレートがひしめき合い、1999年から2008年までのマグニチュード6.0以上の地震のうち約20%が日本で起きたものである。

 今後、首都直下地震・東海・東南海・南海地震の発生も確実視されており、国民の豊かな暮らしと安全・安心な生活を確保する必要がある。

 以下に、地震災害時における道路整備のあり方について私の考えを述べる

■この最初の段落は求められていないことなので不要です。消極的(関係ないことを書いて答案を埋めている)という印象を与え、減点されます。

2.災害時の役割

 東日本大震災においては、早期に復旧された東北縦貫自動車道から、いわゆる「くしの歯作戦」にて、横断道路を使用し、緊急物資の輸送や救急救命活動を行っている。

 また、仙台東部道路や三陸自動車道の一部盛土では、津波一時避難所として機能している

■役割の記述があいまいです。

緊急物資の輸送救急救命活動津波一時避難所

述べられているのこれら3つですが、役割として明記されていません。

3.ネットワークの課題

3-1脆弱な道路

 地震災害時に道路が寸断された場合、緊急物資の輸送や救急救命活動ができないことから、今後の道路整備が課題である。

3-2ミッシングリンク

 高規格幹線道路の整備目標は、14,000kmであるのに対し、現在は約70%にあたる約10,000kmが共用されている。

 今後のミッシングリンク解消が課題である。

3-3全国一律な設計手法

 現在、盛土における設計は全国一律による仕様設計によるものが多い。

 したがって、地域や地形に合っていないことから、今後の設計手法が課題である。

■ここでは(1)で述べた役割のうち,1つを取り上げて,それを果たすための課題及、解決策ですが、(1)で述べた役割のどれかわかりません。また(1)役割との関連性もわかりません。ここは自身で調べて暗記していた3.ネットワークの課題を書き出したものと考えます。

4.解決策

4-1広域道路ネットワークの構築

 2004年の新潟県中越地震では、広域道路ネットワークが形成されていたことにより、磐越道と上信越道が、地震により通行止めとなっていた関越道の迂回路として緊急物資の輸送や救急救命活動などの機能を発揮した事例である。

今後はこのような緊急輸送道路ネットワークが、リダンダンシーの確保の観点から全国で構築することが重要である。

4-2ミッシングリンクの解消

 今後の道路整備にあたっては、PI手法(住民参画)を用い、選択と集中の観点から事業を推進する。

仙台東部道路や三陸自動車道の一部盛土では、津波一時避難所として機能を発揮している。

このように、B/Cが1.0以下であっても、代替性など防災機能も考慮して整備する必要がある。

 また、地域住民や関係機関団体にアカウンタビリティを十分に果たすことが必要不可欠である。

■4-1と4-2はほぼ同じことが述べられています。

4-3性能設計の導入

 「性能設計」とは、設計された構造物が要求性能を満足していれば、どのような構造形式、材料、設計手法、工法などを用いても良いとするものである。

 2009年の駿河湾における地震では、東名道の盛土が崩壊し長期間の通行止めを余儀なくされている。

 今後は、地形や地質及び発生土にあった土構造物を構築することが重要である

■(1)に対する課題及びその解決策として、直接は関係性が薄いです。

5.実効性を高める留意事項

・アクセス道路の整備

 高規格幹線道路の整備が進みミッシングリンクが解消されても、それに接続する道路が整備されていなければ、緊急物資の輸送や救急救命活動が十分にできない。

 そのため、アクセス道路の整備をローカルルールなど使用し早期に実現する

■ここは4-1、4-2に書かれたことの前提事項です。「実効性を高める留意事項」とはこういうことではありません。対策を行ううえで、更に性能を高めること、あるいは対策効果が得られない場合に、それを改善して確実に効果を得られるための更なる対策です。

 また、高速道路には本線に直接接続し、大型車も通行可能なスマートICを設置する。

 これを実行することにより、ネットワークの構築が十分に行われるとともに地域住民の安全安心な暮らしの確保が可能となる。

解説

 道路の問題は難問化しています。この問題では、「近い将来に,首都直下地震,東海・東南海・南海地震の発生が予想され・・」とあり、(1)では「道路の役割について,東日本大震災の経験を踏まえ,多面的に述べよ。」とあります。

 「具体的にどの地域の道路を対象としているのか」、また「東日本大震災の経験を踏まえて」どう提案すべきかが求められています。

 そのほか、言うべきことが、あいまいな文体の結果、十分主張されていない感じです。

 技術士試験では、出題者が求めることを単刀直入に述べていく必要があります。暗記した内容を書き出しているだけでは合格は難しいと思われます。

 本研究所では、こうした出題意図に答えるような解答法を指導しています。その指導方法として、音声ガイドによる個別コーチングが役立っています。この答案でも19分をかけてコメントを述べています。ぜひお聞きください。

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