メールマガジン技術士合格への道 2010年 第7回
 必ず合格できる 技術士二次試験合格講座
  ― 面白いほど合格できる直前テクニック その3―


 技術士合格への道研究所では、1999年より一貫して合格理論の研究により確実に合格できる方法の開発に努めてきました。その結果が昨年の筆記合格率で驚異的な成果を生んでいます。そして今年3月には多数の合格者を輩出しております。

 このメールマガジンではこれまで講座の指導で確認された、実戦的なノウハウを公開して、出来るだけたくさんの方の合格を支援したいと考えています。

 技術士合格への道研究所では、事務所を東京日本橋に設立し、多数の方の面談指導や受験相談に対応しております。詳しくはホームページをご覧ください。

「技術士試験合格講座」  http://www.gijutsushi1.com/ 


1.はじめに

 技術士合格への道研究所では「誰でも必ず合格できる」指導を目指して

コンピテンシー理論+コーチング指導

を実践してきました。

 「コンピテンシー理論」とは優れたエンジニアの行動特性であり、そのような能力開発理論を応用して効果的に技術者指導を行うものです。
http://www.gijutsushi1.com/category/1261095.html#conptency

 また「コーチング指導」とは、添削だけでなく、考え方や考察方法などを受講者様の視点で指導し、ご自分にピッタリの試験戦略を毎回口頭で解説して、ご自身でも正しく考えられる思考力を養うものです。
http://www.gijutsushi1.com/category/1261095.html#couching

 「コンピテンシー理論」、「コーチング指導」の成果として今までにない「わかりやすい」、「力が出る」という効果を生んでおり、驚異的な満足度となっています。

 このメールマガジンでは、技術士二次筆記試験の直前対策として、今年の指導で判明した「面白いほど合格できる直前テクニック」を5回シリーズでお送りします。今回はその3回目です。

 その1 問題、課題、解決策の考え方は技術者の必須能力(論理性)
 その2 留意点とは経済性などを高めるテクニック(品質管理)
●その3 専門キーワードは専門家の思考様式(概念的思考)
 その4 専門技術の解決策(分析力)
 その5 モレ・ダブリのない整理(体系的思考)

 なお、これらの成果はこれから開催される無料セミナーでも公開していきたいと考えております。関心ある方はぜひご参加ください。直近では、7/24(土)、31(土)に予定しております。
http://www.gijutsushi1.com/article/13748482.html

2. 専門キーワードは専門家の思考様式(概念的思考)
 
 技術士試験で一般的にいわれている合格テクニックの一つとして「キーワードを並べる」という方法があります。例えば、

  • アセットマネジメント
  • 集約型都市構造
  • ユビキタス社会

 これらの言葉の意味はわかりますか? こうしたキーワードが解答の文中にあると専門知識が豊富に見えるから合格しやすいと考えられています。

 私もそのような効果は否定しませんが、正確に言うとキーワードを知っていることが良いのではありません。

  • 知識が評価されるわけではなく、物事を概念的に考えるという考え方
  • キーワードを用いて物事を概念的に表現できること

が評価されているのです。つまり、キーワードは専門家としてのコンピテンシーのひとつです。

3. 「キーワード」によって表現されるコンピテンシー

 では、専門用語などの「キーワード」を使用することの効果を詳しく考えてみましょう。結論から言いますと次のようなことを示す効果があります。

(1)幅広い業務を処理できるという能力の可能性
(2)業務改善や新技術といった現状改革の姿勢
(3)複数概念を用いた幅広い思想構築の可能性
(4)系統的な技術応用の姿勢

「キーワード」とはこうした専門家としての成果を感じさせるコンピテンシーのひとつなのです。

3.1 幅広い業務を処理できるという能力の可能性

 先の「アセットマネジメント」という言葉は、公共インフラを効率よく管理し、低コストで維持・補修・新築していくという意味がありますが、その機能を分析すると、

  • 資産の状態分析、把握
  • 劣化余命診断
  • 予防保全管理
  • 補修順序の最適化
  • 維持管理、劣化診断技術管理

といった多くの機能を包含しています。ですから「アセットマネジメント」という言葉を知っていることは、単に言葉を記憶しているという「知識」ではなく、このようなたくさんの業務を計画や管理できること(概念的思考)を暗示させるコンピテンシーなのです。

3.2 業務改善や新技術といった現状改革の姿勢を示す効果

 専門技術の「キーワード」はいずれも近未来に必要性の高いものであり、比較的新しい業務の概念や技術開発に関するものが多いようです。従って、そのような用語を知っていることは、今後必要とされる業務改善や新技術による各種問題解決を目指していることを予感させます。

 先の「アセットマネジメント」は既存ストックの有効利用や維持管理技術、あるいは維持管理のコスト縮減を目指しており、これからの時代の一大マーケットで活躍できる能力を意味する言葉です。

 このため、「アセットマネジメント」の言葉を知っていることは今後重要性の高まる技術分野あるいは今後成長するマーケットに追随した業務成果が期待できる可能性から、近未来の成果、すなわちコンピテンシーを表しているものと言えます。

3.3 複数概念を用いた幅広い思想構築の可能性

 技術士問題、特に必須科目では幅広い問題解決を求められることがあります。先の「アセットマネジメント」に関する議論でも幅広く発展して述べる時があります。例えばこんな文です。

 ストック型社会への対応のため社会資本整備の重点化とアウトカムでの成果の評価によって政策アセスメントを行う・・

 ここで使われている「ストック型社会」、「アウトカム」、「政策アセスメント」の意味はそれぞれ次のようになっています。

 ストック型社会とは、住宅や、橋・道路などの社会インフラを長持ちさせることにより、持続可能で豊かな社会が実現できるという考え方。価値ある社会資産が長期的に蓄積(ストック)され、何度も作り直す無駄が省かれる結果、経済的なゆとりが生まれ、環境に対する負荷も少なくなるとされる。

 アウトカムとは、成果という意味の英語で、研究がもたらす本質的な成果のことを指す。論文や特許の数といった外形的なものではなく、実際に社会にどんな影響を与えたかを評価する。

 政策アセスメント(事前評価)とは、新たな施策の企画立案などにあたり、現状と課題が何であるかを明らかにし、目標を実現するために、当該施策が真に必要なものであるか、期待される効果が大きいものであるか等の観点から評価する手法である。政策アセスメントは次の2つの目的の達成を目指している。(1)政策の意図、期待される効果を事前に明確にして、企画立案の過程を国民に公表する。(2)国民生活に必要な施策に予算を集中投入することで、無駄を排除する。

 ですから、もし、これら三つの「キーワード」を使わなかったとしたら、次のように長たらしくて意味不明な文章となってしまいます。

 住宅や、橋・道路などの社会インフラを長持ちさせ、価値ある社会資産が長期的に蓄積(ストック)されて、何度も作り直す無駄が省かれる結果、経済的なゆとりが生まれ、環境に対する負荷も少なくなる、持続可能で豊かな社会への対応する。具体的には社会資本整備の重点化と実際に社会にどんな影響を与えたかという業務がもたらす本質的な成果を評価する。そしてその成果の評価によって、現状と課題が何であるかを明らかにし、目標を実現するために、当該施策が真に必要なものであるか、期待される効果が大きいものであるか等の観点から、2つの目的すなわち(1)政策の意図、期待される効果を事前に明確にして、企画立案の過程を国民に公表する(2)国民生活に必要な施策に予算を集中投入することで、無駄を排除する、の達成を目指す評価を行う・・

 以上のことから、「キーワード」を使うことは複数の概念を効率よく使って複雑で幅広い思想を簡潔に構築できるという効果があり、これはすなわち専門家としてのコンピテンシーなのです。

3.4 系統的な技術応用の姿勢を表す効果

 「キーワード」から伝わるもう一つのコンピテンシーは系統的な技術応用の姿勢を暗示させる効果です。先の「アセットマネジメント」という「キーワード」を使う人の何割かは、当然その必要性を認識して、維持管理や非破壊検査の技術の習得に努めているはずです。

 ですから、「アセットマネジメント」について学んだ方は、維持管理業務に対処するときには、試行錯誤やがむしゃらに努力するのではなく、まずは「アセットマネジメント」という言葉の概念を応用して、同技術の応用によって最大の成果を生み出そうとするはずです。

 このように、「キーワード」を使えることは、系統的な技術応用による高い成果を生み出せるというコンピテンシーを暗示させるものなのです。

 ただし、このレベルに到達するには、「アセットマネジメント」について

「公共インフラを効率よく管理し、低コストで維持・補修・新築していく」

というような抽象的な理解ではなく、もっと実行可能な具体的なものとして認識しておかねばなりません。すなわち前述3.1の「アセットマネジメント」の5つ機能をそれぞれ実効可能なレベルまで高めておくことが前提です。

 「キーワード」の勉強とは言葉の意味の暗記ではなく、使いこなせるようにしておく必要があるということです。

4. 専門キーワードは専門家の思考様式(概念的思考)のまとめ

 今回は、試験で良く求められる「キーワード」の考え方をご説明しました。参考書の合格アドバイスをうのみにして、「キーワード」は暗記して文中にちりばめるだけで良いとお考えではありませんでしたか。

 「キーワード」は知識が大事なのではなく、出題者が求めているのはその「キーワード」が意味する概念を応用(概念思考)して、効果的に問題解決することにほかなりません。

 したがって本来は

「キーワード」の概念を応用して、業務課題を上手に解決した。

という改善提案を示さなければ意味がありません。

 試験官は一度しか読まない答案で、そうしたあなたの技術応用の姿勢や専門家としての思考様式を見ています。「キーワード」による技術応用の考え方がはっきり試験官に伝われば、「いつもこうに違いない。これなら必ず上手に管理できるはず」とあなたに対する評価は格段に向上するに違いありません。


■最近の指導活動より
 
 試験までの期間も短くなり、添削も一段と熱を帯びています。本講座では添削回数無制限のため、最後まで答案の質的レベルを挙げることが可能です。また、数多くの模範答案を公開して答案作成の参考にしてもらっています。この結果、筆記試験直前には完成の域に到達するものと思われます。


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代表者 佐武良祐
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