〒103-0008 東京都中央区日本橋中洲2-3
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営業時間:10:00~17:00
定休日:不定期
技術士二次試験を一発で合格するにはどうすればよいか。技術士合格への道研究所では過去11年間、数々の指導法の研究をしてきました。その結果、昨年に引き続いて今年の合格発表でも驚異的な成果を生みました。技術士合格への道研究所では、テクニックではない本質的なプロのコンサルタントとしての能力開発を目指して
コンピテンシー理論+コーチング指導
を実践してきました。この一環として、日本橋セミナールーム開設や音声ファイルコーチングなどを行っています。
今後とも技術者としての再考の資格、技術士の能力開発の専門機関として指導法の開発に努めてまいります。ぜひご期待ください。
1.はじめに
技術士合格への道研究所では「わかる指導、力の出る指導」を目指しています。
「コンピテンシー理論」とは高い能力を発揮している人の行動特性であり、そのような能力開発理論を応用して効果的に技術者指導を行うものです。
また、「コーチング指導」とは、論文添削だけでなく、答案の考察方法や解答姿勢、ご自分にピッタリの試験戦略を毎回口頭で解説して、かつご自身でも正しく考えられる思考力を養うものです。これらの実践を日々レポートしていますのでご覧ください。
http://www.gijutsushi1.com/category/1261113.html
技術士試験の評価尺度が何かは明かされていません。一説には4つの尺度なるものが言われていますが、つまるところ有能なコンサルタントの条件に他なりません。
本マガジンでは、最近の数年間の指導結果を集大成し合格に役立った本質的な考え方より、「一発合格できる体験論文」を紹介します。今回はその4回目です。
2. 一発合格できる体験論文とは
本研究所の講座では基本的に一発合格を目指しており、体験論文についても万全の態勢で添削指導を行っています。そして、最新の指導結果より合否判定の尺度を策定してきました。その結果、大きく5つの要件が浮かび上がってきました。それは、
(1)わかりやすい業績概要(体験の広さや技術士らしさがわかる)
(2)技術士にふさわしい課題設定
(3)技術を用いた解決策
(4)鋭い結果の評価
(5)さらなる課題を追い求める専門家らしい探求姿勢
といった5項目です。今回は、「(4) 鋭い結果の評価」についてご説明します。
3. 一発合格できる体験論文その4 「(4) 鋭い結果の評価」
技術士体験論文では、筆記試験と違って明確な出題意図が示されません。このため何を書くべきか、試験官が何を求めているのか解らずに、業務の結果の評価として「問題はかった」と書いてしまったりする方が多いようです。
しかし試験官のチェックは明解です。
問題の解決を確かに見届けているか
問題解決を通して自らの知見を高めているか
自己研鑽のからも知見を得て技術士としての能力を高めているか
つまりプロエンジニアとしての一般的なPDCAの対応姿勢です。試験官はそうした能力を確かめているのです。
4. 「現時点での技術的評価」で試験官がチェックしたいことは
課題の記述で求められていることは次の3つと言えるでしょう。
(1) 問題の解決を確かに見届けているか
(2) 問題解決を通して自らの知見を高めているか
(3) 自己研鑽のからも知見を得て技術士としての能力を高めているか
以下、具体的に説明しましょう。
(1) 問題の解決を確かに見届けているか
技術士の業務は、高度な技術を応用した問題解決の場合が多く、その出来栄えは多角的にチェックされなければなりません。いわゆるPDCAのCに相当します。このとき、チェックの厳しさはその人物の能力の高さを示すことになります。
たとえば、建設工事の業績だったとして、その技術的評価が
「クレームはなかった」
「まあまあ評価出来る良い出来であった」
「私の選択は良かった」
とかいう内容であったとしたら、チェックの厳しさは感じられません。そこから、読みとれるのは、特別精度の高いチェックはしていないという甘い姿勢です。これでは技術士としてのコンピテンシーを表現できません。
ですので、「現時点での技術的評価」はとにかく厳しくチェックした悪い内容としてほしいのです。何らかの「ダメ出し」がないと意味がないと考えてください。
たとえば、このようにまとめると良いでしょう。
実施した結果をその後検証したら新たに〜という事実が判明して対策法を修正する必要が生じた。
実施した内容は、当初の目的を果たしてはいたが、その後の使用状況の変化により改善に迫られている
このように、あくまでも実施した事項についての「ダメ出し」の内容となるようにすると良いでしょう。
ここで注意すべきことは
1 実施した内容、目的について評価する
2 指示した内容以外の新しい内容について言及するのは出来るだけ避ける
3 良かったことにはあまり触れない
意外なようですが、この1は難しく、2、3に流れがちで、その場合一貫性が失われるため好ましくありません。
(2) 問題解決を通して自らの知見を高めているか
技術士の体験では、業務を行った結果として毎回、業務から学びとることが必要です。これは、技術士業務の専門性からくるものです。技術士が仕事の質を高めていくには、その専門性や個別性が高いために他人から学ぶことが困難になります。そこで、必要となるのが、自らの活動から学ぶことです。
このため、「技術的成果」では、一応の適応技術とその効果について整理しておく必要があります。つまり、今後の物件において汎用的に技術応用する際に、どのくらいの「技術」の効果が期待できるか見積もれる力を付けておくということです。
ここで注意していただきたいのは「技術的成果」というと、イコール経済効果と誤解しがちですが、それはあくまでも結果であって、真の成果ではないということです。
また、「技術的評価」においては、業績の中の失敗体験の原因を究明し、失敗を回避する留意事項として整理し、問題解決に至る工学理論や予測理論をさらに高度化する必要があります。
(3) 自己研鑽のからも知見を得て技術士としての能力を高めているか
さて「技術的評価」で失敗体験の原因を特定するような場合に必要となるのが一般的な工学知識です。それも、特定の専門領域の研究結果などです。各自の専門的な工学理論を高度化するには、比較対象となる研究例が必要であり、他の研究者の事例を参考にする必要があります。
もしもこうした知見がない場合は論理的な展開ができず、論文のまとめが非常に苦しいものとなります。最近の指導例でも受講生様が痛感されています。
http://www.gijutsushi1.com/article/14161046.html
これらを解決する簡単な方法が文献調査です。文献や雑誌記事を参考にして、そこから専門家の知見を学ぶ方法です。ご自身の業績が特殊なものであっても必ず同類の業績は誰かが手がけているはずです。その中から最も近くで、かつ自己の理論を高めるのに役立つような研究例を探してくればよいのです。
この文献調査の留意点です。
ということで、記事検索には細心の注意が必要だということです。このため本研究所の講座では記事検索のマニュアルを用意して指導を行っています。
5. 「技術士にふさわしい鋭い結果の評価」のまとめ
技術士体験論文で「技術的評価」というとほとんどの方が「まあまあ良かった」とか書きがちです。しかし、ここではPDCAにおいて鋭いチェックを行ってみることです。そうしないと技術士としての高いコンピテンシーを表現できません。
まずは自らの活動の結果に対してどのくらいの「技術」の効果が期待できるか見積もれる力を付けてください。そしてさらには業績の「ダメ出し」しておいて失敗体験からも学ぶことです。それが専門技術をさらに高めることになります。
こうした自己の知見を高める方法が文献による研鑽です。つまり他社の業績から知見を得て自らの技術士としての能力を高めることです。
ご自身の業績が特殊なものであっても必ず同類の業績は誰かが手がけているはずです。その中から業績のテーマに最も近く、かつ自己の理論を高めるのに役立つような研究例を探してくればよいのです。このような文献調査はテクニックを必要としますが、細心の注意を払えばかなりの知見が体験せずとも得られます。
■最近の指導より
当研究所の体験論文指導が着々と進んでいます。論文の形が整ってくると、論旨をはっきりさせて、考えを主張する必要が出てきます。
このため講座では、毎回、添削+音声ファイルコーチングによって、字句の直しではなく、根本的な考え方の修正を回数無制限で行っています。
受講生様自身では修正困難な場合や、特別相談されたい場合は、日本橋セミナールームで面談コーチングもしております。
水道部門のN様は面談コーチングにより短期間で完成度の高い答案修正をされました。
http://www.gijutsushi1.com/article/14161077.html
港湾部門のK様は面談コーチングの結果、文献検索を行い技術士としての高い見解をまとめられました。
http://www.gijutsushi1.com/article/14161046.html
共に体験論文の完成段階にあり、一段とコンピテンシーを高められて技術士としてふさわしい論文に到達するのに成功された例といえるでしょう。このお二人は一例にすぎません。ぜひ日本橋セミナールームでの面談コーチングをご利用ください。
技術士合格への道研究所
代表者 佐武良祐
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