2017年10月27日 機械部門、流体力学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は機械部門、流体力学科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。


(1)標準化の対象とする流体機械、標準化の目的、設計の標準化内容。
(2)解決すべき技術的課題3つ、解決策を提示せよ。
(3)3つの解決策に潜むリスクと対策。
上記3問で流体機械の設計の標準化方法を問う問題です。


(1)の設計の標準化内容として、具体的に何をどのように標準化するかが明解に述べられていませんでした。

そこで具体的に何をどう決めるかを示しました。
a)脱硝反応機の大きさを100,300,900,2700・・CMHと3倍等比間隔の容量ごとに設定する。
b)係数、変数決め、計算式で出た触媒量を保証することにしました。

(2)の技術的課題とは、標準化に由来する課題ではなく、人的な問題や偶発的問題が出ていましたので、実務課題と置き換えることで解決方向が見えてきました。

(3)ではリスクについて考えるところですが、まずリスクとは何かを定義しました。マイナスの経済効果を持つ、頻度の少ない出来事としました。こうして実務的に正しい解答の方向を確認することができました。

 こうした
問題の主要テーマである「標準化」に沿って解かれていなかったために解答として意味をなすものではなくなっていたということです。

 コーチング指導では、まず出題趣旨を説明し、誤りの原点を確認し、正しい考え方に修正しました。 問いのひとつひとつを修正していくことによって、全体的に正しい考え方の方向性を確認することができました。    

  コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年10月20日 機械部門、流体力学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は機械部門、流体力学科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。

技術部門 機械、選択科目 流体工学、H29 Ⅲ-2

流体機械の設計の標準化方法を問う問題。
(1
)標準化の対象とする流体機械、標準化の目的、設計の標準化内容
(2)解決すべき技術的課題3つ、解決策を提示せよ。
(3)3つの解決策に潜むリスクと対策。

流体機械の設計の標準化方法を問う問題です。
(1)の設計の標準化内容として、具体的に何をどのように標準化するかが明解に述べられていませんでした。
a)短納期の製品納入の対応。
選定の簡略化、製造の簡略化による製品納期短縮
b)規格化によるブランド強化と信頼度の向上
品質管理向上による信頼度の向上
c)設計ミスの低減
設計パターン化による設計ミスの低減
d)製造コストの低減
同型繰り返し生産による製造コストの低減
それぞれこのように正しました。


そして具体的な標準化の例として
a)脱硝反応機の大きさを100,300,900,2700・・CMHと3倍等比間隔の容量ごとに設定する。

というような解答例を示してご説明しました。

 (2)の技術的課題とは、
標準化に由来する課題ではなく、工場の実務問題が課題となっていました。このため具体的な標準化の例として脱硝反応機の容量を3倍等比間隔ごとに設定する場合を想定して、問題を類推し流速調整が必要なことが分かりまし た。こうした、実務課題と置き換えることで解決方向が見えてきました。

 (3)ではリスクについて考えるところですが、
現場の実務問題が対象となっており、標準化に係るリスク解析とはなっていませんでした。(2)と同じく、体的な標準化の例として脱硝反応機の容量を想定して、リスクを類推し、障害物による乱流発生で不要に堆積が生じるなど、実務的に正しい解答の方向を確認することができました

 こうした問題の
主要テーマである「標準化」に沿って解かれていなかったために解答として意味をなすものではなくなっていたということです。
 コーチング指導では、まず出題趣旨を説明し、誤りの原点を確認し、正しい考え方に修正しました。 問いのひとつひとつを修正していくことによって、全体的に正しい考え方の方向性を確認することができました。

 コーチングの内容は以上です。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年10月20日 建設部門、鉄道科目の方のライン電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は18時00分から、30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、鉄道科目を目指す方で、場所は千葉からライン電話を用いて相談されました。

建設部門、鉄道Ⅲ-2
地震防災及び減災対策について答えよ。
(1)鉄道の地震防災及び減災対策上考慮すべき項目
(2)現状と、課題解決提案
(3)効果とリスク、留意点


という問題でした。
 (1)の防災・減災対策上考慮すべき項目は問題なく書けていました。一方、(2)課題解決提案は、提案内容が具体的になっていませんでした。すなわち、耐震診断効率化のため簡易計算式を導入して変位量計算を省力化するという内容だったのですが、パラメータとして地震動、地盤種別、固有周期を用いて、計算するとしているだけで、具体的な計算式を示していませんでした。これでは提案内容の考え方も理解することができません。答案に書いても試験官が受験者の建設・鉄道技術者としての技術力を採点することができないという意味です。
 そこで、計算式は、「結果として構造物の変位量を算出する」というだけではなく、
入力値に対して概略的にどのような処理を行うかという式の考え方を述べるように指導しました。

 また一方(3)で効果を述べていましたが、この内容が「パラメーターを限定するため簡易に計算ができる」という(2)の提案内容そのものとダブっている内容でした。出題者が求める「効果」の意味が理解されていなかったようです。そこで、選定したパラメーターから導き出される結果が、単なる作業の省力化だけでは無い、耐震診断状の特性としてどのような前向きな機能があるかを考えて書き出すように指導しました。

 コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月18日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、30分間行なわれ,受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。 

 我が国は、近年広域的な地震災害に見舞われ、さらに南海トラフを震源とする地震や首都直下地震等の巨大地震の発生が懸念されている。次のことを述べよ。
(1)地震災害時における緊急輸送道路の役割と指定に当たっての考え方
(2)巨大地震の発生時に緊急輸送道路がその役割を十分果たせるよう、あらかじめ取り組むべき事項を2つ
(3)実効性を高めるための方策

 と言う問題に対して、(1)では第一次から第三次までの指定の結果は(国土交通省の政策に記されているため)分っているものの、その考え方原理について説明できていませんでした。これでは暗記した国土交通白書の受け売りになってしまいます。

試験の解答では、国の政策の結果だけでなく、なぜそのような方策に至ったかという考え方まで学んでおく

必要があります。

(2)の取り組むべき事項として、耐震補強と迂回路を挙げており、大筋は誤りでは無いのですが、各論の展開が目的に対して正しい方策となっていない記述が見受けられました。迂回路の取り組みに対して、交差点や渋滞解消をの提案では話が繋がりませ。このため 因果関係を明確にして目的・方策の関係を失わないように指導 しました。

(3)実効性を高めるための方策では(2)の提案に対してより具体的な記述となりますが、その結果

あまりにも具体的なディテールやニッチな改善の話になってしまい、Ⅲ問題の提案としてふさわしくない細かい内

となっていました。そこで、(3)を

道路管理の方針としてまとめられるように、(2)をある程度概論的にまとめる程度にとどめて因果関係を失わないように書くことをご提案

しました。

 コーチング指導の奥の深い指導がお分かりいただけましたか。論文の書き方には正しい論文としてのルールが無数に存在して、書き方の決まりをあらかじめ学ぶ事は出来ません。また、そのような完全な論文術を学ばでなくとも答案で合格点を取ることが可能です。

 このため各受講者様がどのような知識を持っているか、今持ち合わせている見識で書けるベストの内容をいつも提案するようにしています。そして、たとえ自信がなくても試験場で最も点数の高い答案を書くにはどうしたらよいか、について指導しています。

 実はこれが毎年試験で全ての受験者が直面する最大の悩みなのです。試験問題は毎年出題内容が異なり、毎回正解がよくわからない難問感と戦わねばなりません。そのような正解が見えない曖昧模糊とした状態では合格はおぼつきません。そこで例え難問であっても、正解はこの方向に間違いないという正しい考え方を身に付けられるようご指導しています。こうした考え方を身につければどんな問題でも合格点に近い答案が書けて、確実に合格できるということです。

2017年10月13日 機械部門、熱工学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は14時00分から、15分間行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、場所は大阪から電話を用いて相談されました。業績のまとめを技術的体験チェックシートの様式に従って行い、その結果を業務内容の詳細のテンプレートに挿入して申込書に記載する文章を作成しました。 論文のまとめとなる「5. 成果」について次のように仕上げを行いました。

5. 成果 発電効率57%を達成した。また、燃料である水素を全量活用することで、利用率を3%向上し、燃料コストを10円/Nm3削減した。 得られた知見: 反応速度解析によって、電解質膜における各イオンの反応速度、さらに未反応ガスの透過速度が明らかになったことで、燃料電池スタックの特性を高精度に予測可能な技術を構築できた。今後、本技術を元に電解質膜設計を実施しさらなる高効率化・低コスト化に適用していく。


発電効率、燃料コストの削減はOKです。一方、「得られた知見」はよく意味がわからないものとなっていました。
得られた知見とは、
失敗体験から学んだ問題解決のための知恵であり、今後の課題解決に役立つような重要な因子や法則に相当します。

 ともすると、この事例のように「高精度に予測可能な技術を構築できた」と言った成果や対策の内容になりがちですので注意してください。

 また、末尾の文は今後の方針や自らの姿勢を表したものに過ぎず、ここでは不要です。書くとしたら、この技術分野において今後マーケットあるいは技術者(学会)がどう行動すべきかという見解などを表すと良いでしょう。     

   コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月12日 機械部門、流体力学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、40分間行なわれ,その受講者様は機械部門、流体力学科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。

 H29流体力学Ⅲは流体機械の設計の標準化方法を問う問題でした。

Ⅲ-2製造業では、製品のコストダウンや開発期間の短縮などのために、標準化が重視されている。あなたが担当している流体機械について、その設計の標準化を進める社内プロジェクトのリーダーを任じられた。流体機械の設計者として以下の問いに答えよ。

(1)設計の標準化の対象とする流体機械を1つ選び、標準化の目的とともに、どのような設計の標準化が考えられるかを説明せよ。

(2)(1)で考えた標準化を進めるにあたり、解決すべき技術的課題の中から重要と考えられるものを3つ選び、それらに対する解決策を提示せよ。

(3)(2)提示した3つの解決策に潜むリスクと対策を述べよ。

要約すると

(1)標準化の対象とする流体機械、標準化の目的、設計の標準化内容。
(2)解決すべき技術的課題3つ、解決策を提示せよ。
(3)3つの解決策に潜むリスクと対策。
 流体機械の設計の標準化方法を問う問題です。

 まず(1)の設計の標準化内容として、具体的に何を標準化すべきかということが明快に述べられていませんでした。

 そして(2)の解決すべき技術的課題とは、標準化に係る課題ではなく、それぞれの設備が抱えている実務問題が課題となっていました。このため出題の趣旨に答える内容になっていなかったのです。

 (3)ではリスクについて考えるところですが、その対象となる事象が、やはりそれぞれの設備が抱えている実務問題が対象となっており、標準化に係るリスク解析とはなっていませんでしたこうした出題者が求めるテーマの軸を失ってしまったために解答として意味をなすものではなくなっていました。

 コーチング指導では、まず出題趣旨を説明し、なぜ回答が誤った方向に進んでしまったのか原因を究明し、正しい考え方に修正しました。 問いのひとつひとつを修正していくことによって、全体的に正しい考え方と方向性を確認することができました。     

  コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月6日 機械部門、熱工学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時30分から、30分間行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、場所は大阪から電話を用いて相談されました。技術的体験チェックシートの様式に従って、「8. 技術的課題、将来展望」の項目をまとめました。

 ここで問題となったのは、
ご自身の課題が専門的視点で提示できず、将来展望がただの未来予測になってしまうということでした。ご自身の貢献や現時点での評価から離れてしまうと、論点の一貫性を失って専門家らしさを訴えることができなくなるのです。
 例えば8. 技術的課題、将来展望はこうなっていました。


8. 技術的課題、将来展望
 今後の燃料電池の効率向上に向けた課題としては、スタックの電解質膜効率向上が挙げられる。今後、触媒自身の反応活性の向上や電解質膜の細孔構造制御の実現と、タグチメソッド等のマネジメント手法の融合による技術向上が、短期間での高効率な燃料電池システムの実現に大きく寄与できると考える。


 まず、課題の電解質膜の改善は重要ではありますが、ご自身の貢献が見えません。ともするとメーカーの開発頼みという印象も持たれかねません。タグチメソッド等のマネジメント手法は日常の改善手法としてはよいのですが、将来的な課題にはぞわない内容です。
 そこで、まず、

  • 今後の課題では、目標だけでなく、応用する技術原理、法則、すなわちご自身の貢献を訴える。
  • 将来展望では、本業績を離れて、俯瞰的な視点で見て、新たな課題設定する

ことなどを指導しました。

 また、将来展望には、現時点での改善策が書かれていました。これは、反省点に対する改善であって、将来の展望とは異なります。将来展望では、
現在の業務を超えて、将来は何をすべきかという研究開発の未来的視点を表現すべきなのです。
研究開発リーダーは、仕様来の研究開発の方向を見据えて取り組んでいるかという姿勢を問われているということです。    

   コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月3日 機械部門、熱工学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は16時00分から、40分間行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、場所は大阪から電話を用いて相談されました。技術的体験チェックシートの様式に従って、次の項目をまとめていきました。

1. 名称、時期
2. 立場 (指導監督的立場がわかるように)
3. 業務概要
①規模、仕様②応用技術③貢献④成果
4. 技術的問題点と解決方法
4-1 技術的問題点(目標と現実の差、被害、望ましくない状況。業務課題ではない)
4-2 解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)
4-3 苦心して工夫したこと(解決策を検討、遂行する上で工夫した事、アイデア、考察)
6. 現時点での評価(技術や社会情勢の変化、自分のレベル向上を考慮した上での反省点)
7. 現時点での改善策(最新の解決方法、法規制、コスト安、海外輸入品など)
8. 技術的課題、将来展望(まだ残っている改善すべき点、今後の動向予測)

 ここで問題となったのは、仕事の成り行きや、根拠、手順が混在しており、話が長くなるということでした。説明要素が多すぎると、ご自身の貢献を訴えるための論理が見えにくくなるのです。
例えば問題点と解決策はこうなっていました。

4-1 技術的問題点(目標と現実の差、被害、望ましくない状況。業務課題ではない)
① 従来法では、
反応速度律則であるカソード側の圧力損失低減によるスタック効率向上を図り溝幅〇μmとしていたが、反応速度解析によってカソード触媒部の水蒸気モル分率が〇%存在し、反応阻害の大きな要因となっていることが明らかになった。
② 従来法では、アノード側のガスパージ時に窒素排出と同時に燃料である水素も排出しながら、アノード入口水素濃度〇%を維持し、スタック効率〇%を得ていたが、高濃度水素排出による水素ロス、そして安全性担保の目的で導入する大型の水素希釈ファンの消費電力増加に伴い、発電効率向上が困難であった。
4-2 解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)
① 数値解析によりカソード側の触媒部と溝部における水蒸気濃度分布を明らかにし、マイクロサイズの突起を有するマイクロ構造電解質膜開発とカソード側の空気供給溝幅を従来の〇倍とし、水蒸気拡散速度を向上した。
② アノード側の窒素をカソード側へ排出するのに、必要なアノード側全圧が従来よりも〇kPa高い〇kPaであると
タクチメソッドを活用しながら見出した。

 一読してもよくわかりません。貢献を訴えようにも、これでは仕事でやったことそのものが理解できないのです。そこで大切なことは、

  • 経済損失に至る問題点を端的に表して、根本的因子を示す。
  • 解決策の目標、方策を示し、問題点に対して明確に対応させる。

ということです。

 また、将来展望では、現時点での改善策と類似のことが書かれていました。

将来展望

 電解質膜のマクロ・ミクロ階層構造制御を行うことで、イオンの拡散透過の向上と未反応ガスの透過抑制を実現すれば、さらなる高効率な燃料電池システムを実現できると考える。

 これは、反省点に対する改善であって、将来の展望とは異なります。将来展望では、現在の業務を超えて、将来は何をすべきかという研究開発の未来的視点を表現すべきなのです。

 研究開発リーダーは、将来の研究開発の方向を見据えて取り組んでいるという姿勢を問われている

ということです。    

   コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年9月27日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方でした。場所は広島から電話を用いて相談されました。

 業務経歴チェックシートでは、

現時点での評価現時点での改善策技術的課題、将来展望

をまとめます。この分析に役立つのが「現時点での評価」を行うことです。
 現時点での評価では、実施してから数年を経て、当初計画した内容や、方針が良かったのか悪かったのかを評価します。特に
悪かった点を挙げて分析すると、改善点が明らかとなります。つまりPDCAです。こうした反省点を挙げられることは、実は専門家の必須能力であり、そうしたことをプレゼンすれば技術士として試験の合格力を高められることは間違いありません。

 この方が反省点として挙げられていた内容は、

1.現時点での評価
1) PCT桁橋などの桁橋は、主桁と横桁に囲まれており、主桁側面部や下部ハンチ部は、撮影面に対し30度以上確保しようと水平移動すると隣接桁が邪魔となって撮影するこができないことが多い。
2) コンクリート面に黒い色ムラがあり、見た目が漏水と区別がつかず打音しても健全であった。これは、PCT桁の主桁横桁間に発生していることが多い。


2. 現時点での改善策(最新の解決方法、法規制、コスト安、海外輸入品など) なし
3. 技術的課題、将来展望

 点検診断の効率化の課題としては、①かぶり部のとれない構造箇所の抽出、②技術基準の変遷、施工年代との関連を分析した劣化診断、③黒い色ムラと漏水の判別方法などがあげられる。


1.の1)は撮影の手段的な不具合であって、考えれば予測できることです。しかも、改善したとしても業績を本質的に改善する効果はありません。このため着目点としては改善の余地があります。
2)はコンクリート型枠剥離剤に由来するものであり、コンクリート工事に必然的な問題です。件数として無視できないほどの問題であれば、分析の一環として前向きに取り組むべきことです。

 8の解答として書かれていた内容は7に書くべき事項です。8では本業績の改善ではなく、同類の業務を一般化して、そのうえで今後技術者としてどんな問題を解決すべきか技術課題を表します。
 そして、
将来展望とは技術者としての取り組み姿勢や、対応すべきマーケット動向、環境・技術の変遷 を予測します。

 コーチング指導では業績のプレゼンを段階的に行っていきます。途中でまだご自身では気づかれていないことでも、
だんだん核心に近づくにつれて、骨子を補完しますので、必要であれば補足してもらうことになります。その結果、専門家にふさわしい業績の骨子が次第に出来上がっていくのです。

 コーチングの素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の業績内容に合わせてヒアリングしながら指導しています。添削が膠着状態となり、ご自身では解決不能と判断したときや、業績について新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年9月21日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、35分間行なわれ,その受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。

A市では、バイパスが完了し市内の交通状況に変化が生じていることから、中心部の4車線の幹線道路について、歩行者と自転車の輻輳による危険性や様々な地域課題の解決に向け、道路空間の再配分を検討することになった。この検討業務を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。(1)事前に調査する事項(2)業務を進める手順(3)業務を実施する際の工夫や留意事項

と言う問題に対して、(1)は、次のように解かれていました。


(1)事前に調査する事項:対象エリアを設定し、以下の調査を実施する。
1)設計交通容量算定時の計画水準(交通量・交通容量比V/C)を求めるため、12h道路交通量(車、自転車、歩行者)を調べる。
2)交通渋滞要因の排除を図るため、歩行者・自転車・車両相互の交通事故(事故形態ごとの死傷者数)を調べる。
3)将来道路網における混雑度を推計するため、対象エリア内の道路改良計画、都市計画等を調べる。
4)市街地の魅力向上を図るため、無電柱化計画に必要な道路を含む周辺の既存電力・通信線網、及び地上・地下物件を調べる。
5)緑化に必要な樹種選定のため、年間の平均気温、降水量を調査する。

1)は、一般的な道路設計の手順にける初期の作業である計画水準値を求めるための作業でした。しかしこの問題では前提条件がバイパス完成後の交通量減少に伴う車線数削減の計画ですから、一般的な調査ではなく、減少した交通量に対して車線数減した道路が有効に作用するかということをねらいとして調査すべきです。12h道路交通量自体は正解ですが、こうした「調査項目」を求める問題では、

調査の考え方がチェックされるため、調査項目とその狙い目的を明らかとする

とよいでしょう。

2)は「交通渋滞要因をなくすため、交通事故数を調べる」となっていましたが、
渋滞するから交通事故が発生するのであって、その逆に交通事故から渋滞をなすことは難しいと考えました。(交通事故をなくすだけでは渋滞はなくならない)
 渋滞現象とは、ささいなブレーキや車線幅減少によってどこでも起こりうる現象であるため、ここは

渋滞防止のために関係する道路の車線幅減少やブレーキにつながる道路勾配などの速度変動要因をくまなく調べる

必要があると考えました。

3)は問題ありません。

4)は「無電柱化のため電力・通信線網、及び地上・地下物件を調べる」とありますが、正確には
下空間の余裕(電線敷設エリア) の確認です。

5)「緑化のために平均気温を調査する」は一見正解なのですが、逆に気温さえわかれば樹木が決定できるのか、といえばそうでもありません。最も困難な樹種選定の判断は、実は気温などがわかっただけでは判断できないのです。地域的に植物の生育が期待できるか造園の専門家の視点で検討する必要があります。
 この「調査事項」とは簡単に手計算やチェックでわかる調査項目ではなく、

専門業者に委託する様な難解で期間を要する検討事項

と位置づけてください。(2)で示す道路設計の作業手順に先立って、事前に検討すべき外注調査と位置づけて考えると良いでしょう。そうした狙いを示すことが必要だということです。

次に(2)解答は、

 (2)業務を進める手順

1)現道を2車線に縮小する前提とした交通容量の解析

2)主要地点の交通量・混雑度推計

3)2車線道路に縮小、渋滞予測し横断構成の設定

4)歩行者、自転車、自動車相互の安全性確保のための通行空間計画

5)無電柱化による景観保護:電力配電及び、通信に必要な地中配管のスペース確保

6)沿道環境保護の緑化樹種選定

となっており問題ありません。

また、(3)は模範解答に相当する素晴らしい内容となっています。

(3)業務を実施する際の工夫や留意事項

1)車線数(2車線に縮小)は時間単位の検証する:交通量は地域や路線により時間変動特性を有するため2車線の妥当性検証は、それに応じた車線数を決定する必要がある。車線数縮小に伴う、ピーク・方向特性、大型車混入率等の変化を考慮した時間単位の交通量検証し適切な車線数とする。

2)細路交差点の集約化・改良し交差点容量向上する:車線数の縮小により細路交差点への新たな交通需要が発生する恐れがあり、細路交差点の効果的な集約化を行い右折交通量に応じた滞留長の確保、及び従道路側で小型車1台分の滞留スペースを確保する。

3)停車帯の設置による交通円滑化する:交通障害の原因となる駐車車両の排除のため、駐停車の需要を見越して沿道の商業施設への出入りや荷捌き場を設置する。

 当初、このような個別の設計技術に関する留意点を書くことが答えとしてふさわしいとご自身ではお感じになっていらっしゃらなかったみたいですが、何度か検索を重ねた後に確信されたようです。

 Ⅱー2問題では、問題の前提として個別の設計課題が与えられていいます。「A市では、バイパスが・・歩行者と自転車の輻輳・・道路空間の再配分・・責任者として・・」というあたりです。このため、

 ケースを特定してその物件での特別な留意点を表すことが求められている

のです。

       コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年9月18日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は16時00分から、1時間20分間に行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。

 業務経歴チェックシートでは、申込書に書いてある5つの業績について、それぞれ応用技術、貢献、成果が何であるかを明確にしました。当初ご自身では、関係すること全てが重要だと考え1件当たり100から200字程度の冗長な記述となっていました。これは単刀直入にプレゼンができないと考えました。そこで

直接技術的な関係性の高い貢献と、その結果として得られた経済効果について絞って表現

することとしました。その結果業績全体が正しい技術的方針に則って成果を導いている様子が感じ取れるようになりました。

 技術的体験チェックシートでは次の項目について、コーチングによって簡潔にまとめました。

業務立場 業務概要技術的問題点と解決方法解決策の妥当性現時点での評価現時点での改善策(最新の解決方法など)技術的課題、将来展望

当初は、ご自身ではやはり各項目全てが数百字の冗長な表現となっていましたが、論述のポイントを絞り込むことによって、各項目を2行程度に簡潔に表現することができました。

この結果、

業績の骨格を明確に読みとることができ、一貫性のある技術マネジメントの姿勢を打ち出すことができる

ようになりました.。

2017年8月26日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、15分間行なわれ,受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。

A市では、バイパスが完了し市内の交通状況に変化が生じていることから、中心部の4車線の幹線道路について、歩行者と自転車の輻輳による危険性や様々な地域課題の解決に向け、道路空間の再配分を検討することになった。この検討業務を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。
(1)事前に調査する事項
(2)業務を進める手順
(3)業務を実施する際の工夫や留意事項、

と言う問題でした。

 これに対して、(1)(2)とも道路の再配分についてどうするかだけを挙げられていました。しかし、この課題は前提事項にすぎず、問題分析の中心は

  • 歩行者と自転車の輻輳による危険性をどう解決するかということと、
  • 様々な地域課題

すなわちここでは地域の経済振興をどう行うかが課題でした。受講生のT様もわかってはいるけど言葉に表し切れていませんでした。これでは得点になりません。ですので大事なことは、

考えていることは、文章に表す。

(3)で提案することは、(2)の業務手順、(1)の調査事項で宣言しておくことにより、思考の一貫性を示す。

ということです。そこで、道路の再配分以外に、自転車と歩行者の配分、景観の改善として電線地中化と道路緑化をどう進めるかについて(1)では調査事項、(2)では業務手順として表現することを提案しました。     

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月28日 機械部門、機械設計科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、20分間に行なわれ,その受講者様は機械部門、機械設計科目を目指す方で、場所は東京から電話で相談されました。「失敗学」の問題で「リスク」が問われました。

「リスク」とは発生確率が小さいものの危険性の高い出来事

です。たいていはめったに起こらないことです。

 しかし、
普通に考えて起こりえない、考えにくいことはふさわしくありません。K様は

軸の自励振動による疲労破壊として、新しいアクチュエータの設置や本設備付近への他設備の設置により周辺に新たな振動原が発生した時に、軸の固有振動数と加振振動数が一致することで自励振動を発生させ、繰り返し応力により疲労破壊を起こす。

と提案されましたが、しかし実際にはその軸の回転数は100rpmに過ぎないのです。これでは軸の自励振動や疲労破壊は起こりえないのではないかと想像します。

 リスクとしては原理的に考えて、ある程度可能性の予感できる事象が望ましい

といえます。    

   コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月8日 建設部門、鉄道科目の方のライン電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時から、1時間に行なわれ,その受講者様は建設部門、鉄道科目を目指す方で、場所は千葉県からライン電話を用いて相談されました。

H28年建設・鉄道Ⅱ-1-1問題
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 踏切事故の現状と課題を簡潔に述べるとともに、事故防止のための方策3つ挙げ、その内容を述べよ。
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と言う問題でした。

解答は、
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1.踏切事故の現状
我が国の鉄道運転事故の4割は踏切事故が占め、踏切鳴動時間により日123万人時間の労働力損失になっている。その対策として踏切の統廃合が最も効果的だが、費用と時間を要するため、多くは踏切の保安度を向上させて事故防止を図っている。
2.踏切事故の課題
1)踏切の保安度向上
自動車運転者へ注意喚起を促すために、ハード及びソフトの対策を講じる。
2)踏切の統廃合の迅速化
立体交差化の工費・工期圧縮により踏切の除却を安く早く進めていく。
-------------------
でした。こてに対する添削は、

1.踏切事故の現状では、
統計の説明が冗長すぎて役立っていませんので、それはそこそこにして、要因をまとめること。
対策はここでは不要。真の原因を突き止める ことを申し上げました。

2.踏切事故の課題としては、
「踏切の保安度を向上する」では具体的方策が見えません
ハード及びソフトの対策を講じる 」も同じで具体的方策が見えず、これでは答えになっていません。

 また
「踏切の統廃合」ではそもそも踏み切り改善対策の対象外 となり、これでは答えになりません。


H28年建設・鉄道Ⅱ-2-2
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 鉄道の速度向上のための技術的方策について、以下の問に答えよ。
(1)走行速度向上にあたり、地上設備(線路・構造物等)に関係して検討すべき項目を3つ挙げ簡潔に述べよ。
(2)上記(1)で挙げた項目のうち1項目について、具体的な検討内容と対策が必要となった場合の具体的な方法を述べよ。
(3)上記(2)の検討及び対策を実施するに当たっての、具体的な留意点を述べよ。
-------------------
と言う問題でした。

(1)の検討すべき項目の解答として

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①変動輪重、横圧や脱線係数によって車両の走行
安全性が損なわれないこと
②輪重・横圧の増加により軌道部材や構造物が損傷を受けないこと。
また変位が過大にならないこと。
③曲線通過速度に対して均衡
カント量が確保されること。
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の3つを挙げられていました。
 しかしいずれも、つまりどういうことかわかりません。変動輪重、横圧や脱線係数によって車両の走行安全性が損なわれないためには
何をすべきか肯定文で言うことです。

 走行速度向上すると変動輪重、横圧が増すわけで、それらが増しても安全走行できるように〇〇を〇〇するという文で述べることです。
 走行速度向上すると、均衡カントが大きくなるため、それに対応する。すなわち
カントを大きくするがここでの答えです。     

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月8日 衛生部門、建築環境科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時30分から、30分間に行なわれ,その受講者様は衛生部門、建築環境科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。

 H27年衛生工学部門建築環境施設の問題Ⅲです。

近年、地球温暖化やヒートアイランド現象の影響から、都市部を中心に局地的な集中豪雨が発生しやすくなってきている。また2014年4月には「雨水利用の推進に関する法律」が公布され、都市や建物における雨水利用を促進し、水資源の有効利用を図るとともに、下水道や河川への雨水の集中的な流出を抑制することが求められている。そのような背景から、建物に設置する雨水利用設備の役割もますます重要なものになってきている。雨水利用設備の計画に関する以下の問いに答えよ。
(1)都市部に建つ建物に雨水利用設備を導入する目的について述べよ。
(2)建物に導入する雨水利用設備の処理フローを1つ示し、その構成について述べよ。
(3)近年の気候変動や社会の動向を踏まえた雨水利用設備の計画上の留意点について述べよ。
(4)建物に雨水利用設備を導入した後の維持管理上の留意点について述べよ。

という問題でした。これに対して、(3)(4)の解答としては

(3)気候変動や社会の動向を踏まえた雨水利用設備の計画上の留意点
1)集中豪雨等における貯留槽の満水時対策
2)都市洪水の防止 
3)ヒートアイランド現象による熱環境の緩和
4)地球環境保全効果
①エネルギー消費の削減
②CO2排出の削減
(4)雨水利用設備導入後の維持管理上の留意点
1)集水機能の向上
2)雨水集水時の防音・振動対策
3)槽内の防虫対策

と書かれていました。

(3)については、4)地球環境保全は一建物の雨水設備でどうなるものでもなく、テーマとしてふさわしくないと考えられます。細目にある、エネルギー消費の削減、CO2排出の削減にしても、そもそも雨水利用設備自体がエネルギー多消費ではありませんので、ふさわしくないといえます。

 この解答者のО様は、問題文の

「近年の気候変動や社会の動向を踏まえた・・」

と読んだとき、この「社会の動向」とはすなわち省エネしかないと確信したとのことです。しかし、雨水利用設備に関する社会動向と言うものがありますので冷静に考えるように申し上げました

(4)については「2)雨水集水時の防音・振動対策」とはどう考えてもふさわしくない留意点といえます。むしろ
循環ポンプや揚水ポンプなどの設備がふさわしいでしょう

 つまり、

  • 問題としてある程度大きいもの、解決する意義のある問題、あるいは
  • 取り組むべき価値のある課題

を取り上げねばならないということです。   

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談を受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月1日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。過去問分析を行いその要因より今年の問題を予測する作業を行ってきました。しかしそれだけではテーマが読み切れないところがあって障害にあたっていました。

 建設部門・道路の問題は、

  • 昨年はII-1-1では「視距」に関する問題、II-1-2では道路緑化
  • 一昨年は、メンテナンスとラウンドアバウトの問題

が出題されました。こうした過去問の傾向から読みとれる事は

  • 重要な問題のテーマとして維持管理や技術管理がある。
  • その中から細かいテーマが選択されて出題されている。

という様子が伺えます。

 こうなると出題されるテーマが何なるか絞り込むことが容易ではありません。そこで道路の専門誌の特集記事も参考にしていくつかテーマを絞り込むこととしました。

 問題対策としては、こうした問題のテーマの予測以外に

どんな問いかけがあるか

ということを調べるのが重要です。なぜか。それは問いかけの言葉がすなわち技術者のコンピテンシーに関する事だからです。

昨年の「視距」の問題も定義は答のごく1部であって、それ以外に目的や「線形設計上の留意点」とかが求められています。つまり、単に言葉の意味を知っているだけではなく、道路設計の現場で

どのように活用できるかという活用法に関する知識がなければ答えられない

と言うことです。本講座の過去問分析ではこうした問いかけ文言分析も行い、

どんなコンピテンシーが求められているのかを明確にして、

リアリティーのある問題予想法するように努めています。    

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年4月27日 経営工学部門、サービスマネジメント科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は18時00分から、30分間に行なわれ,その受講者様は経営工学部門、サービスマネジメント科目を目指す方で、場所は神奈川から電話を用いて相談されました。電池の性能改良計画の業績でした。

 解決策の提案について検討しましたが、プロセスの話が回りくどく、分析に終始している感じでした。回帰分析→強い相関→最適条件・・・そしてどうしたのか。最終的にわかった対策の条件とは何なのか、肝心の結論が書かれていなかったようです。

 そこで論文の修正方針は、まず1番目は、問題発生工程の特定について要因分析の事は述べられていましたが、その結果は何か、すなわち工程改善の手段はどう講じたのか述べるように申し上げました。

 その後さらに分析過程が2段階加わることが述べられていましたので、全部で3段階の分析過程の全体構成を示すべきだと申し上げました。

 成果の説明では、電池の内部短絡が主要課題であることが書かれていたので、本来であればこれを早く宣言すべきです。この事を最初に宣言するよう申し上げました。

 末尾の文章は今後の課題、残された作業内容を示しているようでしたが、本来成果の項でこのような技術は不要です。また今回の解決策が同じような製品量産過程において活用できることが書かれていましたが、それも同じ業績の再現に過ぎず、特別好業績で得られた知見とは言い難く、成果に相当をするとは思えないことを申し上げました。    

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年4月27日 建設部門、施工科目の方のスカイプによる指導

 この日のコーチングによる指導時間は13時30分から、30分間に行なわれ,その受講者様は建設部門、施工科目を目指す方で、場所は神奈川からスカイプを用いて相談されました。擁壁基礎部の地盤施工計画の業績についての記述についての相談でした。

技術的問題点として、

  • ・・切り回し道路の運用期間を短縮する工程計画が求められた。
  • ・・予測され、沈下量・時間の予測と工程調整が問題となった。

と書かれていましたが、これらには問題の要因が分析されていません。対策内容がすでに決まっている、すなわち仕事ありきで進んでいるように見受けられます。つまり厳しい見方をすると、

判断せずに行動した(または命令されて仕方なくその通り行動した)

という悪いパターンとなりますので、根本的な要因を分析し、そこから正しい判断を下したという論理的プロセスを示すべきです。

 解決策の提案ではFEM解析により地震レベル2の沈下量を基礎の地盤改良強度と範囲を提案したと書かれていました。しかしFEM解析は誰が何のためにしたのか。提案した寸法の根拠は明らかではありませんでした。また施工管理の業績と言うには、このような提案だけでは(施工プロセスの説明がないので)施工管理の業績といえない危険性があります。

 地盤改良強度と範囲を提案したことが書かれていました。しかし、こうした事項はただ提案すれば良いというものではなく、

試験官は論理的な解決プロセスが知りたい

のです。そこで技術的根拠を示すように申し上げました。

 成果では、工期短縮の要因として「剛支持から柔支持基礎への変更」という大きな提案が挙げられていました。しかし、このような大方針は文章の後半で後出しするのではなく、最初に宣言すべきでしょう。

 そして、「改良を厚くすれば液状化沈下量は減るが・・」というような反省点の内容は文章の最後に添えるものではなく、むしろFEM解析の結果なので解決策に書くべきものと思われました。ただしこの内容は施工管理の知見からは離れていますので、できたら実体験から得られた今後の施工管理に役立つ知見が望ましいことを申し上げました。

 コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年4月23日 経営工学部門、サービスマネジメント科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導事項は21時から、1時間,スカイプによって相談しながらコーチング指導しました。  

 業務概要 文章形の業務概要のまとめとして、判断や作業内容が書かれていましたが、業務内容の詳細はそもそも720文字しかなく全体が概要なので、そのような要約をつけなくても本文を読むだけで概要を画伯できるものであることを申し上げました。

技術的問題点 いろいろ書かれていましたが問題検討をのプロセスや、問題が発生する形2かかることが多く、結論としてどういった経済損失があるのかということが不明確でした。このため問題点の結果生まれる経済損失を見積もって金額評価することをお勧めしました。

 解決策の提案 解決策を指定書かれていることの大部分が作業プロセスにおける検討をの作業の1つ1つであり、その結果としてどう判断して何を実行したかが述べられていませんでした。この解決策の提案というのは結果的に問題を解決したがという考えた事の実施内容大求めるところでありまして、そうしたプロセスに終始しては責任ある行動を示すことができないわけです。物作りの業務としてもどう形を作ったが明らかではありません。そこで検討プロセス数は最小限として対策内容を明記することを求めました。

 成果 解決策を実施したあとの反省点を挙げ、そこから学んだ事を知見として述べる事を行っていますが、これが困難を極めていました。その原因として体験内容の何処が失敗体験なのかよくわからないということ。また知見が汎用性のあるものではなく、失敗の始末話みたいな結論で終わってしまっていることでした。そこで

知見とは創造性や汎用性に富んだ、聴いてありがたい事項である

ことを申し上げて、再度検討することをお願いしました。

2017年4月22日 建設部門、鋼コン科目の方のライン電話による指導

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 この日のコーチングによる指導事項は14時から、1時間,ライン電話によって相談しながらコーチング指導しました。鉄道駅のホームの可動策整備に伴うスラブ強度設計の業務でした。

 技術的問題点の記述では前提条件のスラブの形状や役所の規則が挙げられていましたが、結論として言える業務の経済的な損失については述べられていませんでした。このため

 何のためにこの業務を行ったかを示すためにも経済的損失を金額で示す

ことをお勧めしました。

 解決作の提案ではやはり設計手順として検討を重ねて建築標準との差異を明らかにしたとか、解析手法としてのモデル化を〇〇要素としたとか、結論が読み取れず、業務内容のプロセスに終始している感じがしました。

そこで

プロセスの話は簡潔にし、完成物件の結果につながった判断や決定事項を重点的に述べる

ことをお勧めしました。

 成果の1つとして述べる、業績を体験して得られた知見についてはまだ汎用的で独創性の高い内容が表れていなかったので継続して検討することをお願いしました。

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