この日電話コーチングを受けた総監・機械志望のО様に対して13:00〜14:00に総監模擬試験問題の添削説明をしました。


 総監試験ではここ数年設問(1)(2)(3)に対して(3)の対策がいつも難解であり、合否の分かれ道となっています。やはりこの模擬試験問題でもО様の答案の指摘は(3)、すなわち上記の2ページに集中していました。

 添削の指摘事項は、
①経済性管理の対策として、総監の要素技術(キーワード)は書いているもののその根拠や効果がわからない。
②コストと信頼性のトレードオフが求められているのに、その実現法が説明できていない。

というものでした。①は説明不足、②は必要な答えの欠落で、必ず減点されます。

 そこで、記述のもとになったО様の業務内容を詳しくお聞きしました。
結果として①②共にそれらをふさわしい総監の言葉で表現して解決できました。

 ところで、О様は模擬試験で問題を知り、問題に慣れようとされていましたが、知るだけではダメと確信されて、今は

  • 新規の問題に遭遇して臨機応変に対応する

ことの大切さを認識されています。これが実は技術者のコンピテンシー(≒暗黙知)であり、総監のライセンスが目指すものです。このような認識が合格へ向かう一歩だと考えています。

 技術士試験で問題となるのは技術コンサルタントとしての常識的な判断力です。そのような試験なので

 試験に落ちる方は大きな考え方の間違いをしている場合が多い

ものです。常識的に考えて、大勢を間違えないことの大切さを指導しました。

 それからもう1つ、技術士二次試験問題は受験者の専門性を考慮して作られているので、経験豊富な分野の問題を解かなければ不利となります。つまり

 自分の得意分野で強みを出せなければ合格できない

ということです。逆にその専門分野ではどのような要求があるか推測することで答えが見えてきます。

特定の事象については、その周辺の関連情報を集めることが正解につながります。情報の無いなかであれこれ模索せずに、まめにネット検索することです
技術士は作業をする人の資格ではなく、人を指導したり組織を指揮する人の資格なのですから、マニュアルではなく、概念的な方針をまとめる
新規の問題ではまずは情報収集して、答えの方向性をつかむことが大事

 暗記ではいくら考えても解けない・・それが応用力問題

従来式の勉強をされてきたK様は、平成22年の港湾の問題練習で、

 「1時間考えても答えがわからなかった」

と難しさを訴えています。このためコーチングで問題練習してみることにしました。K様は必死にメモをとられていました。



 問題を分析して解ったことは、平成19年、20年ごろと比べて問題が変化していることです。

  • 文章が長くなった
  • 出題者の特定の意図が出てきた

つまり単純に対策を求める問題ではなくなり、白書の知識の暗記では通用しな くなっているということです。

 平成22年の港湾の問題はこうでした。

1-1 わが国の港湾及び空港は,国際競争力の確保と地域の発展に必要な社会資本として整備されている。港あるいは空港のいずれかを選び,地域の発展に果たしている役割を,「産業振興」「人流・物流の円滑化・効率化」「生活環境の向上」のそれぞれの視点から説明せよ。次に,この3つの視点のうち1つを選び,今後さらにその役割を充実し,地域の発展に寄与する上での課題を挙げ,その解決方策について,あなたの考えを述べよ。(問題番号を明記し,答案用紙2枚以上3枚以内にまとめよ。)

ここで最も大事な要求は、

 「地域の発展に果たしている役割を説明する」

でした。このような予想はしていなかったし、あまり議論された話題でもありませんでした。したがってまったく考えが及ばなかったということです。

 しかし、それが応用力の試験というものです。あらかじめ予想不可能な問題で記憶に頼らず全員が横一線に並んで考え始めて、そこからの進度を競い合う試験なのです。

 この考え方は順序立てて考えればそれほど難しいものではありません。港とは地域に対してどんな機能があるか、機能と具体的用途を考えました。すると、

  • 船舶  商品、物資を供給し、港では荷降ろし、仕分け、備蓄など。具体的業種としてはトラックターミナル、石油タンク・・
  • 人流  交通機関で集まり、会合、宿泊するなど。具体的建築としては、ホテル、ホール、見本市、ショッピングセンター、遊園地・・。

これらに対して、

産業振興人流・物流の円滑化・効率化生活環境の向上

のそれぞれの視点から説明すれば良いのです。さらに設問2では3つの視点のうち1つについて、その役割を充実し,地域の発展に寄与する上での課題を挙げ,その解決方策について考えを述べるというものです。このようにコーチングで考えれば自然と答えが見えてきます。

 今年は、このような与条件でしたが、次はどうかはわかりません。問題文を読んでその場で考える応用力がなければ歯が立ちません。このため練習段階から

 自分で考えを組み立てる訓練をして暗黙知として体得する

必要があるということです。

 本日の技術士無料セミナーでは、コンピテンシー学習の有効性や応用力問題に果つことの難しさを説きました。講演内容については配布したスライドをご覧ください。


 そして水道部門の参加者のために下の写真のように選択問題を提示して、解答戦略をコーチングにてご説明しました。日本橋セミナールームでは通常の指導においてもこのような方法で指導を行っています。

 さらに申込書の業務経歴についても講座で行っている戦略的な書き方をご紹介しました。下の写真は講座の教材である「業務経歴チェックシート」に書かれた模範例です。単に

物件名だけを書くよりも、規模、貢献、成果も示した方がずっと評価が高まる

ということです。


 この日は10:00〜12:00に無料セミナーを行いました。 セミナーの内容で焦点となったのは申込書の書き方をどうするかということでした。一般にはやったことをそのまま書けばよいと思われているようですが、実は違います。


 業務経歴は口頭試験での参考資料なので、業務上の貢献内容をアピールする場として活用した方が良いのです。その注意点は、

 職務内容には、物件名(固有名称)と、「計画、研究、設計・・」、規模・型式、技術名、成果に相当する内容、すなわち職務内容の5要素を必ず記入し、下のスライドの『多項式』の形式のような形式とするのが良いでしょう。すなわち、

物件名 できるだけ具体的な名称としてください。大きさや複雑さ以外に、所在地や発注者など物件の難易度に関する情報なら何でも結構です。職務内容 「計画、研究、設計、分析、試験、評価」からふさわしい内容を選定してください。「物件名」と「職務内容」を連結して「業務名」としてください。規模・型式 あまりくどくど書かないでスペック(型式、数値、グレード、仕様)を表す情報としてシンプルにまとめるのが良いと思います。技術名 ○○解析技術、○○予測技術、○○制御技術など。成果 あまりくどくどと書かず、経済性や生産性、高品質をイメージさせるうれしい結果の数値で表してください。

 この日は19:00〜20:00に模擬試験コース(総合技術監理部門)の方が模擬試験結果の講評と、添削コーチングを受けるために日本橋セミナールームに来られました。


 コーチングの方法として、

  • 問題文の確認、出題意図を読み解く
  • 受講者様が考えた解答内容の趣旨を確認する。
  • 受講者様の体験をお聞きして、あるべき解答を推定する

というコーチングを行いました。つまり、コーチングとは、

講師が体験を聞きだすその中からベストの解答を推論する受講者のベストの解答に気付く

というプロセスなのです。この結果、受講者様はご自身の中からベストの解答方法を得られるとともに、解答に至る考え方を体得できるということです。

 こうした考え方を体得する練習により、考える力が暗黙知として身についてゆき、あらゆるケースで力を発揮することとなるのです。

ただし、こうした能力の獲得は容易ではありません。問題に接して何回も考えることにより体得しなければなりません。

 この理解を助けるのが「良くわかる」ことであり、その方法として面談や話し合いによるコーチングが役立っています。本研究所の講座の合格率が高い理由は、こうした深い理解度の添削・コーチングにより、正解にたどりつく考え方が身についているからだといえます。

 この日は10:00〜12:00に総合技術監理部門を対象として無料セミナーを行いました。

参加されたのは総合技術監理部門を目指す方々です。


 指導内容は、

  • 総合技術監理部門の合格戦略
  • 申込書の書き方解説
  • H22筆記試験問題の解答方法のコーチング

を行いました。

■申込書の書き方

 総合技術監理部門としての創造的な対処による貢献が求められていることを申しあげました。つまり、一般の部門とは違って、業績に対して総合技術監理部門の技術士としての貢献が求められます。このため、一般には青本のキーワードを書きこむなどの最低限の方法が紹介されていますが、実はその方法の実効性が問われています。
 このため、青本のキーワードであるだけでなく、創造的で効果的な方法を考える必要があります。講座ではコーチングによって各受講者様の体験に基づいたベストの方法をご提案するようにお話しました。

■H22筆記試験問題の解答方法のコーチング

 問題文を1段落ずつ読み解いて、出題者の意図を把握し、文中に隠されたヒントを読み解いて行きました。その一方で各参加者様の再現答案を確認しながら、敗因を分析していきました。

 その結果、出題者の意図はあまり理解されておらず、短い時間の中で独自の問題文の解釈のもとに答案を書かれていたことがわかりました。しかも、その誤解の状況は参加者様によって異なり、参加者様はそれぞれ個別の問題を抱えていることがわかりました。

 そこで参加者様ごとに解答姿勢を確認し敗因を分析するとともに、改善方法をご提案しました。その結果答案作成の方針が明らかとなったようです。論文試験では独自の体験や考えをもとに述べるため、個別性が高くなり、お手本となる一般論では勉強になりません。ご自身の体験や知見をベースとしたベストの技術応用が求められているということです。

 それとともに、総合技術監理の要素技術や論旨をまとめるテクニックは知識だけでなく実践的な練習が必要です。これらの手法によって、どうやってご自分の論旨をまとめていくかという本質的な考える力が必要です。こうした能力は、問題に接して何回も考えることにより暗黙知として体得しなければなりません。

 そして、「正しく考える」には「良くわかる」ことが不可欠であり、その方法としてコーチングが有効なのです。

 以上、問題文、答案をもとに、添削・コーチングを行えば、面白いほど簡単に正解にたどりつく考え方がわかるということです。本研究所の講座がなぜ理解度、満足度が高く、しかも合格率が高いかということをご納得いただけたかと思います。

 この日は10:00〜12:00に無料セミナーを行いました。参加されたのは建設、水道、機械部門の方々です。


 この日は、面白いほど合格できる申込書、筆記試験、合否の分かれ道、間違えやすいポイントをカバーして、確実に合格できる対策法について説明を行いました。

 答えを教えないしんどい学習 それが実際の力を養っていきます。      >感想を聞く

 この日は17:00〜19:00に無料セミナーを行いました。参加されたのは機械部門の方です。

出来上った業務経歴チェックシートをもとにコーチングを行いました。指摘事項は、

業務名としては具体的な物件名を表すのが良い。物件規模としては機械の大きさ、力の大きさなどの情報を表現する環境志向など意味のある背景方針を示す。技術的貢献内容は専門技術の名称をそのまま表すのが良い。

などをお伝えしました。


コーチング前のご感想は、

  • 業績として何を書いたら良いのかわからない
  • それが部門に適しているかどうかわからない
  • 自分がアピールすべきことは何かあいまい

というものでしたが、コーチング後は

  • はっきりして安心できるようになった

ということです。

 この日は10:00〜12:00に無料セミナーを行いました。参加されたのは建設部門、衛生工学部門の方々です。

 この日は、面白いほど合格できる申込書、筆記試験、合否の分かれ道、間違えやすいポイントをカバーして、確実に合格できる対策法について説明を行いました。

問題文、答案をもとに、添削・コーチングを行えば、面白いほど簡単に正解にたどりつく考え方がわかるということです。本研究所の講座がなぜ理解度、満足度が高く、しかも合格率が高いかということをご納得いただけたかと思います。

 本講座では体験業務の分析により、自信の持てる業務経歴を作り上げられるよう指導しています。

 具体的には業務経歴チェックシートを用いて次の5項目を考えながら作成していきます。

物件名 できるだけ具体的な名称としてください。大きさや複雑さ以外に、所在地や発注者など物件の難易度に関する情報なら何でも結構です。職務内容 「計画、研究、設計、分析、試験、評価」からふさわしい内容を選定してください。「物件名」と「職務内容」を連結して「業務名」としてください。規模・型式 あまりくどくど書かないでスペック(型式、数値、グレード、仕様)を表す情報としてシンプルにまとめるのが良いと思います。技術名 ○○解析技術、○○予測技術、○○制御技術など。成果 あまりくどくどと書かず、経済性や生産性、高品質をイメージさせるうれしい結果の数値で表してください。

 これらをまとめると次のスライドとなります。


 この日は出来上ったシートをもとにコーチングを行いました。指摘事項は、

  • 物件規模として意味のある情報かどうか吟味する
  • 貢献と成果の内容が因果関係があること
  • 成果の内容がクライアントの視点から見ても意味あるものであること

などをお伝えしました。


 このほか機械部門機械設計選択科目の答案練習も行いました。簡易形式の答案練習フォーマット「チェックシート」で答案の骨子の確認を行って方向性を修正しました。

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 技術士二次試験 無料セミナー ―面白いほど合格できる申込書、筆記試験―

 合否の分かれ道、間違えやすいポイントをカバーして、確実に合格できる対策法について説明します。

   内容  対象  開催日
 第1回  申込書の書き方、筆記合格法  全部門  3/12  (土)
 第2回  申込書の書き方、筆記合格法  全部門  3/19 (土)
 第3回  申込書の書き方、筆記合格法  全部門  3/26 (土)
 第4回  申込書の書き方、筆記合格法  総合技術監理部門  4/2  (土)

上記の内容は、予告なく変更する場合があります。

いずれも午前10:00〜12:00  場所 当研究所セミナールームにて

 予約制といたします。定員になり次第締め切りさせていただきます。
受講ご希望の方は、下記メールに必要事項をお書き添えの上お申し込みください。
メールアドレス  gijutsushi1@yahoo.co.jp
必要事項   お名前、勤務先名、携帯アドレス、携帯番号、受験部門、科目、過去受験回数、セミナーへの要望事項

地図  http://www.gijutsushi1.com/#map をご覧ください

「最寄駅から当研究所までの案内図」をプリントアウトしてお持ちください。

主要駅からの所要時間は次のようになっています。
東京駅→(総武快速線)→馬喰町→当社        12分
    4分+徒歩8分
新宿駅→(都営新宿線)→馬喰横山→当社       16分
   急行10分+徒歩6分
羽田空港→(京浜急行、都営浅草線)→東日本橋→当社 37分 
    直通32分+徒歩5分 

 技術士二次試験 無料セミナー ―面白いほど合格できる申込書、筆記試験―

 合否の分かれ道、間違えやすいポイントをカバーして、確実に合格できる対策法について説明します。

   内容  対象  開催日
 第1回  申込書の書き方、筆記合格法  全部門  2/5  (土)
 第2回  申込書の書き方、筆記合格法  総合技術監理部門  2/12 (土)
 第3回  申込書の書き方、筆記合格法  全部門  2/19 (土)
 第4回  申込書の書き方、筆記合格法  総合技術監理部門  2/26 (土)

上記の内容は、予告なく変更する場合があります。

   いずれも午前10:00〜12:00  場所 当研究所セミナールームにて

 予約制といたします。定員になり次第締め切りさせていただきます。
受講ご希望の方は、下記メールに必要事項をお書き添えの上お申し込みください。
メールアドレス  gijutsushi1@yahoo.co.jp
必要事項   お名前、勤務先名、携帯アドレス、携帯番号、受験部門、科目、過去受験回数、セミナーへの要望事項

地図  http://www.gijutsushi1.com/#map をご覧ください

「最寄駅から当研究所までの案内図」をプリントアウトしてお持ちください。

主要駅からの所要時間は次のようになっています。
東京駅→(総武快速線)→馬喰町→当社        12分
    4分+徒歩8分
新宿駅→(都営新宿線)→馬喰横山→当社       16分
   急行10分+徒歩6分
羽田空港→(京浜急行、都営浅草線)→東日本橋→当社 37分 
    直通32分+徒歩5分 

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  • 複数回受験されてなお合格できない方
  • 初回一発合格を目指されている方

それぞれ最適な戦略を提案しています。

■複数回受験されてなお合格できない方へ

何回も不合格なのにはわけがあります。講座では、

  • 前年度再現答案の作成
  • 敗因分析

により確実に合格できなかった原因をつぶしていきます。この結果、誰でも自信と確信のもとに合格を勝ち取れるようになります。

■初回一発合格を目指されている方

ふつうは何回も受験しなくてはならない試験ですが、技術士試験のルールがわかれば不可能ではありません。

  • 技術士試験では何が問われるか
  • 答案の答え方はどのようにすべきか
  • 論文(答案)の書き方は
  • 技術士のふさわしさ、専門家らしさはどう表現するか
  • 体験論文の業績は何を表せばよいか

 こうした合格へつながる必須事項を明解に説明していきますので、誰でも初回一発合格が可能です。

 この日はパーフェクトコースを受講中のY様(機械部門)が面談コーチングを受けられました。Y様は出張で上京されて、移動中の自由時間に立ち寄られました。


 技術士合格への道研究所では、

 「技術士試験の駆け込み寺」

であるがために、このような受講者様の上京機会を利用して、お困りの方々にできるだけ面談できるよう努めております。

 Y様は当初不安を感じていらっしゃったようですが、面談して安心されたようです。できるだけ多くの方が日本橋セミナールームをご利用されて相談を受けられるよう期待しております。ここに来れば必ず答えが見つかりますので。


 この日の指導は業務経歴の内容の検討です。これまでご指摘していた問題点は。

  • 作業内容は書かれているものの、業務でやったことが概念的にどのような意義あるのか整理されていな
  • 成果につながるもととなった、技術的貢献や技術名が特定されていない。

ということでした。

 そこで、面談コーチングにより、逐一業績を分析し、名称、仕様、貢献・技術、成果をまとめていきました。その結果、短時間でアピール力のある業務経歴を作成できました。


 こうしたコーチング指導の結果、Y様は満足できる業務経歴書を作成されたのです。

Y様の感想を聞く>

 この日は18:00〜21:00に口頭試験コースAを受講されている、経営工学部門部門のW様が来られました。W様はプロの経営コンサルタントであり、そうした業務経歴のアピール方法ついて御相談されました。


 まず、技術士口頭試験で注意しなければならないことは

  • 試験官は解答内容から受験者が専門家か否かを瞬間的に判断する

ということです。技術士口頭試験では、自分の業績がベースとなるため、全員個別の解答となります。このため専門家にふさわしい自分のイメージを定着できるよう説明内容を固めていくのです。この日も「技術士一般問題」をもとに添削修正しながら技術士にふさわしい答えをまとめていきました。

 講座の指導フォーマットである「技術士一般問題」に対して受講者様にwordで答えを作成していただきます。この問答集は下記のような資料であり、だいたい15〜20ページ程度になります。

質問がわかればだいたい答えられる
専門家としての高い見識があるかコンサルタントとしての対応ができているか技術者のリーダーとして説得力説得力ある説明ができるか

などをチェックしています。

 この日の面談指導では成功例、失敗例の答え方についてコメントしました。
 成功例、失敗例というと、ただ事実の確認と思われがちですが、試験官はこの回答内容から技術者のコンピテンシーを読みとっています。

成功例 成功に至るプロセスにはコンピテンシーが働いている
失敗例 失敗を修復する、あるいは失敗しないようにするために、失敗から知見を獲得する

 そこで、

  • ただ仕事の結果が良かったことを言っただけではダメで、なぜ成功したのか根拠まで含めて言う。
  • 成功の法則とか再現性の高い方法論が大事である。

ということです。同じ意味で、次のような結果はいずれも成功例とは呼び難いということです。

  • 努力して出来た(頭を使うのではなく汗をかいた)
  • 試行錯誤の結果出来た(やみくもにがんばった)
  • 特に根拠はなく、たまたまできた。(まぐれ、予想外の出来ごと)

 この日はこのようなことをコーチング指導で修正していきました。


 この日は10:00〜13:00に無料セミナーを行いました。参加されたのは建設部門、情報工学部門、総合技術監理部門の方々です。

 この日は、

第一部 合格セミナー、申込書から口頭試験までの合格戦略

第二部 参加者の答案添削・コーチング

を行いました。

無料セミナーで合格答案作成コーチング。建設部門、情報工学部門、総合技術監理部門の方々に対して、申込書から口頭試験までの合格戦略と、参加者の答案添削・コーチングを行いました。

 第一部の「合格セミナー」ではスライドによる説明で申込書から口頭試験までの合格戦略についてご説明しました。ざっとこの下のスライドのような内容です。

 第二部 参加者の答案添削・コーチング

 次に、当日参加された方々の答案を添削し、添削結果についてコーチング説明を行いました。答案は、

  • 総合技術監理部門2010年問題「超高層ビル」
  • 総合技術監理部門2010年問題「エコ・カー」
  • 建設部門港湾科目技術的体験論文

であり、2010年筆記試験で書いたものの、いずれも不合格であった答案です。参加者された方はいずれの方も不合格の原因をがわからずお困りでした。
 そこで、下の写真のように再現答案をホワイトボードに貼りだして、添削結果を面談コーチングしたのです。次のような不合格原因、合格戦略をお伝えしました。

総合技術監理部門2010年問題「超高層ビル」

総合技術監理部門2010年問題「超高層ビル」


不合格原因

 出題の趣旨は「社会的条件の変化」によって生じるデメリットを対策することなのに、論文に書かれているのはもっぱら建設プロジェクトの進捗(工期)に関することでした。同様な「社会的条件の変化」やデメリットに対する誤解は他の多くの方でも見られます。

 合格戦略 プロジェクトに影響を与える経済情勢や労働需給、建設材料の世界的な市況問題などを考える必要性を申しあげました。このほか「対策」では総合技術監理の技術の効果的な活用が必要なことを申しあげました。すなわち、経済性管理の場合に「クリティカル・パス・メソッド」を挙げるなら、その手法がふさわしい使い方で効果を確かに発揮していることを表す必要があるからです。

総合技術監理部門2010年問題「エコ・カー」

総合技術監理部門2010年問題「エコ・カー」


不合格原因

 こちらの答案でも、出題の趣旨の読みとりが足りないように見受けられました。論文で扱われている問題はもっぱら自動車の周辺システムに関することであり、「社会的条件の変化」というには関連ありすぎるものでした。


合格戦略

 ここではプロジェクトに影響を与える経済情勢他などについて考える良いと思います。「エコ・カー」の開発やマーケットに影響を及ぼすもの、たとえばエネルギー価格、環境税、バッテリー材料(レアメタルなど)・・を挙げればよいのです。そして「対策」では、やはり総合技術監理の技術の効果的な活用が必要です。

答案添削では以上のことを申しあげました。

建設部門港湾科目筆記試験問題

不合格原因

 答案のまとめ方について、「課題、問題点、解決策・・」という技術士を応援する会が提唱する骨子法でまとめられていました。下の写真はそのマトリクス資料です。


建設部門港湾科目筆記試験問題 骨子法でまとめられていましたが、出題された問題文に対応していませんでした。そこで合格戦略をコーチング指導しました。


 しかし出題された問題文は「課題、解決策」だけを要求するものだったのです。準備は詳細な分析ではありますが、残念ながらこの方法では試験に合格するのに必須なコンピテンシーを表すことは困難のようでした。論文の構成が複雑なものとなり、しかも前置きが長くなってしまい、物足りない内容になっていたのです。


合格戦略

  • 前置きはカットして、論文の構成をシンプルにし、理由は後付けにする。
  • 単刀直入に課題を整理する
  • 建設、港湾の技術応用に焦点を当てて説明する

ことなどをお伝えしました。

まとめ

 以上、3つの答案について、こうしたコーチング指導によって不合格原因を納得されて、

  • コーチングでなぜ答案が減点されたのかわかった
  • どのようなことを書けば合格できるのか コーチングでわかった
  • 技術士答案ではどのように記述すれば合格できるのかコーチングでわかった
  • 骨子法などの方法論に頼るのではなく、主体的にケースバイケースで考えることが必要 

ということでした。

 それとともに、総合技術監理の要素技術や「骨子法」といったテクニックは知識だけでなく活用法の練習が必要です。これらの手法によって、どうやってご自分の論旨をまとめていくかという本質的な考える力が必要です。こうした能力は、問題に接して何回も考えることによりだんだんできるようになります

そして、「良く考える」には「良くわかる」必要があり、その方法としてコーチングが有効なのです。

 以上、問題文、答案をもとに、添削・コーチングを行えば、面白いほど簡単に正解にたどりつく考え方がわかるということです。本研究所の講座がなぜ理解度、満足度が高く、しかも合格率が高いかということをご納得いただけたかと思います。

 この日は10:00〜12:00にパーフェクトコースを受講されている、機械部門のT様が来られました。業務経歴チェックシートと筆記試験添削について御相談されました。

■業務経歴
 業務経歴については本研究所の講座では「業務経歴チェックシート」というフォーマットを利用して、合格できる業績をまとめています。この日も「業務経歴チェックシート」の記述内容をもとに、技術士にふさわしい業績をまとめました。すなわち、

技術士業務の名称内容の説明技術や貢献内容成果の説明

 これらをわかりやすく表現するため、下の写真のように「業務経歴チェックシート」を添削しながらコーチング指導を行いました。


「業務経歴チェックシート」によって合格できる、技術士にふさわしい業績を短時間にまとめていきます。


■筆記試験添削


 筆記試験対策では、レジュメ、チェックシート、答案の3段階答案作成法を採用しています。

本日コーチング指導でお伝えしたことは、問題の本質的な答えを早めにイメージして、それに沿った文章構成を考えるということでした。問題は、

機械部門 選択科目【1−10】情報・精密機器
Ⅰ−2−5 位置決めなどを行うシステムにおいてサンプル値制御系を構成する際、システムが満たすべき制御性能及び制御帯域に留意したデジタル制御系の設計プロセスについて述べよ。

この問題の「サンプル値制御系」とは

連続時間プラントなどを離散時間コントローラで制御する制御方式

です。こうしたシステムのデジタル制御系の設計プロセスについて述べるという問題です。まずはこのように、出題者の中心となる要求を明らかにしていくことです。そして付帯条件として、制御性能及び制御帯域を満たすように留意すればよいのです。


 機械部門のT様は、最初疑問を持たれていましたが、こうした問題文の要求がはっきりすると後は楽勝で解答の見通しが得られたようです。下の写真は面談コーチングで解答方法(考え方)の組み立てを説明してもらているところです。


機械部門選択科目【1−10】情報・精密機器の解答、レジュメ、チェックシート、答案の3段階答案作成法の筆記試験対策でばっちり

 この日は16:00〜18:00にパーフェクトコースを受講されているE様(建設部門)が面談コーチングに来られました。

パーフェクトコースを受講されているE様(建設部門)の面談コーチング。H22問題、建設部門 選択科目【9−4】河川、砂防及び海岸・海洋の骨子作成。


 この日指導したことはH22問題の骨子作成です。問題は、

建設部門 選択科目【9−4】河川、砂防及び海岸・海洋
Ⅰ−2 社会・経済状況が大きく変わりゆく中で,国民の負託に応えて良質な社会基盤を効率的に整備することが求められている。社会基盤の効率的な整備のための手法である事業管理(プロジェクトマネジメント)について, 以下の問いに答えよ。 
(1)社会基盤整備における事業管理の考え方について説明せよ。 
(2)あなたがこれまでに関わった河川,砂防及び海岸・海洋分野の事業から具体的な事例を1つ挙げて,事業管理の観点から具体的に評価し,事業管理によりどのような成果があったのかあなたの考えを説明せよ。
「レジュメ」
「レジュメ」
3段階答案作成法の「チェックシート」。正しい考えを短時間でまとめられます。
  • プロジェクトマネジメントとは何か
  • どのように行うべきか

といった専門知識を収集するわけですが、それは容易ではありません。

■科学技術論文検索


 そこで、「科学技術論文検索」のテクニックを指導しています。今回、調べていただいて、この下の写真に示すくらいの雑誌記事が集まりました。そしてこの中から有力な記事を見出すことができたのです。記事さえあれば後は考えを「チェックシート」にまとめるだけです。


「科学技術論文検索」でプロジェクトマネジメントにぴったりの論文が得られました。
「科学技術論文検索」多くの関連記事からぴったりの記事を絞り込みます


 論文作成にはこうした的確な専門記事検索が欠かせません。このねらいは、

  • 人から教わるのではないので客観的
  • 白書など概略的記事ではないので決定的なことが書いてある
  • ターゲットとする事項にぴったり対応した専門家の知見が養える
  • 自分の体験の幅を広げられる
  • 一般的な知見や自分の業績に対する反省点がえられる

 やはり直接のテクノロジーを専門記事から学ぶのが一番です。講座ではこうした「科学技術論文検索」のテクニックもプロエンジニアとしての必須技術の一つとして指導しています。

 この日は10:00〜13:00にパーフェクトコースを受講中のT様(機械部門)が面談コーチングを受けられました。T様は米国より帰国されて、移動中の自由時間に立ち寄られました。このような機会に面談できるよう都合付けるようにしております。

この日の指導は業務経歴の内容の検討です。これまでご指摘していた問題点はは。

業務でやったことの内、何が成果に寄与したか整理されていない専門分野の技術名が表れていない業務名、仕様として成果へのつながりが感じられない

でした。

 ところがいずれもT様が苦労されたこともあり、

  • 複雑に絡み合っていて単純に整理できない。
  • 苦労が前面に出てきて冷静に考えにくい
  • 本質的に何が結果に結び付いたのかはっきりしない

という問題がありました。

 そこで、面談コーチングによりご説明したわけです。

 まず、問題点は、業績の成果はあるものの本質的な情報・精密機器の技術の応用があいまいということでした。とにかく仕事の処理に関するものが主体で機械の業績としてややものたりない感じでした。業務経歴(口頭試験)で合格できるには、専門分野の技術応用で十分アピールする必要があります。

 この原因はT様が製品開発のマネージャーとして、職務へのかかわり度が大きかったためと考えられます。このため、提案内容の業績をひとつひとつチェックしてT様に説明していただきました。下は熱心にノートに書かれた説明の図です。

 専門技術の貢献が明らかになる記述内容を申し上げて書きとってもらいました。個別面談コーチングだからこれが可能です。2時間の後、びっしりとメモが書きこまれたT様の業務経歴チェックシートが出来上りました。それが下の写真です。後は仕上げるだけです。

 そのあとは今後の指導内容について話し合いました。筆記試験対策では何が問題でどう考えるべきか、実際の過去問をウェブページを表示して解答の考え方をご説明しました。下はそのコーチングの様子です。


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