この日の指導は業務経歴の内容の検討です。これまでご指摘していた内容は、

  • 業績の訴えるべきポイントを簡潔に示す
  • 専門分野の技術に関することに集約する
  • 成果に対して技術応用や貢献がふさわしいものにする

でした。

 ところがいずれの業績は、T様が苦労されたこともあり、

  • 単純に整理することができない。
  • あれこれ付随することも苦労を考えると捨てがたい
  • 本質的に何が結果に結び付いたのかはっきりしない

という問題がありました。

 そこで、面談コーチングによりご説明したわけです。

 まず、問題点は、業績の成果はあるものの本質的な情報・精密機器の技術の応用があいまいということでした。とにかく仕事の処理に関するものが主体で機械の業績としてややものたりない感じでした。業務経歴(口頭試験)で合格できるには、専門分野の技術応用で十分アピールする必要があります。

 この原因はT様が技術開発以外にマネージャーとしての職務のウエイトが大きいためと考えられます。仕事としての成果はもちろん評価項目の一つではありますが、機械・情報精密機器分野からの、特に技術面での貢献が感じられませんでした。

 技術士試験では、各部門の専門技術者としてコンピテンシーを測られるわけで、もし機械・情報精密機器なのにその特定の領域で貢献が感じられなければ、試験の得点は期待できません。

 このため、提案内容は、業績をひとつひとつチェックして専門技術の貢献が明らかになるよう修正していきました。個別面談コーチングだからこれが可能です。2時間の後、たくさんメモが書きこまれたT様の業務経歴チェックシートが下の写真のように出来上りました。後は仕上げるだけです。

 この日は19:00〜20:30にパーフェクトコースを受講中のM様(建設部門)が面談コーチングを受けられました。体験論文の内容の吟味です。その概略内容は、

  • 体験論文の添削結果についてご説明
  • 業績が抱える根本的な弱点の説明
  • 業績を技術士にふさわしいものにするための戦略

というものでした。

 この業績は、M様の自信作ということもあり、

  • 問題点がわからないと検討しようがない
  • 改善方法が見いだせないと修正できない

という問題がありました。

 そこで、面談コーチングによりご説明したわけです。

 まず、問題点は、業績の成果はあるものの本質的なコンクリート技術の応用が少ないということでした。

機器の精度に関するものが主体で建設の業績としてややものたりない感じでした。体験論文で合格できるには、専門分野の技術応用で十分アピールする必要があります。

 この原因はM様が高度な技術にこだわるために機器の精度に必要以上に神経質となっていたためです。機器精度はもちろん支配的因子の一つではありますが、建設・コンクリートとしての業績の広がりが感じられません。

 技術士試験では、各部門の専門技術者としてコンピテンシーを測られるわけで、もし建設・コンクリートなのにその特定の領域で貢献が感じられなければ、試験の得点は期待できません。

 このため、提案内容は、機器の精度に関するものから、物件の健全性評価に主体を置いたものへと修正することが望ましいといえます。物件対応の調査として、機器を使用した建設・コンクリートの維持管理に関する業績を表現すれば十分技術士にふさわしい内容になると考えます。

 この後、では修正答案はどうまとめるかについて、ご説明し、納得していただきました。下はM様が指摘事項をびっしりとメモとして書かれたものです。


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 技術士二次試験 無料セミナー
―おもしろいほど合格できる筆記+体験論文

 間違えやすいポイントをカバーして、確実に合格できる対策法について説明会を開催します。 下記の内容は、予告なく変更する場合があります。

   面白いほど合格できる申込書+筆記+体験論文  
 第1回  

1申込書

2筆記試験対策

3体験論文、口頭試験対策

4合格できるための講座方針

 11月27日(土)
 第2回  12月11日(土)
 第3回 12月25日(土)

いずれも午前10:00〜12:00 場所 当研究所セミナールームにて

 予約制といたします。定員になり次第締め切りさせていただきます。
受講ご希望の方は、下記メールに必要事項をお書き添えの上お申し込みください。
メールアドレス  gijutsushi1@yahoo.co.jp
必要事項   お名前、勤務先名、携帯アドレス、携帯番号、受験部門、科目、過去受験回数、セミナーへの要望事項

地図  http://www.gijutsushi1.com/#map をご覧ください
主要駅からの所要時間は次のようになっています。
東京駅→(総武快速線)→馬喰町→当社        12分
    4分+徒歩8分
新宿駅→(都営新宿線)→馬喰横山→当社       16分
   急行10分+徒歩6分
羽田空港→(京浜急行、都営浅草線)→東日本橋→当社 37分 
    直通32分+徒歩5分 

 先日終了した体験論文指導について満足度を調査してみました。  その結果、 添削回答の速さや内容については、ほとんどの方が「たいへん良い」か「良い」と満足されています。また、講座の各指導方針の効果については、

コンピテンシー指導業務概要の作成技法体験論文の課題、問題点、提案の作成技法現時点での評価、今後の展望の作成技法

などが役立ったと答えています。
 「何が技術士試験合格に必要か」は、ほとんどの方が理解し、9割以上の方がご自身の論文に自信を持てるようになりました。他と比較した講座の先進性について「他にはない」、知り合いの方に勧めたいという方が大勢を占めました。
 このほか良かったこととして、半数以上の方が

  • 回答が早い
  • 「現時点での評価や展望」はコーチングなしでは絶対にわからなかった

の2点をあげています。 以下、分析データをご覧ください。

 パーフェクトコース、総合技術監理コースでは不合格になっても再受講される方が約6割もいらっしゃいます。その中から多数の方が合格されています。その方達に感想を聞いてみました。次のような質問に答えていただきました。

継続延長されてみて合格への効果はどう感じていらっしゃいますか。継続延長の指導の価値は、かかった費用と対比して考える必要があるかと思います。費用対効果で考えたときどう思いましたか。もし継続延長されなかったとしたらどうなっていたと想像しますか。もし知り合いの方で講座の継続延長をすべきか否か悩んでいる方がいたとしたら勧めますか。どうしますか。「一年勉強してきたのに、不合格になって、その上さらに同じ講座を継続延長すべきなのか?」という問いかけに対してどう思われましたか。

 その結果、合格への効果は大半の方が

本講座なしでは合格できなかった

と感じているようです。一方、費用は

費用対効果で見ると十分高い

と感じていらっしゃいます。
また、もし

継続延長していなかったとしたら、不合格のリスクが高い

と全員答えています。
 そして、もし知り合いの方で講座の継続延長をすべきか否か悩んでいる方がいたとしたら勧めますかという質問に対して、全員が「

受講を勧める

」と答えています。
 さて、受験者としての最大の悩みは


「一年勉強してきたのに、不合格になって、その上さらに同じ講座を継続延長すべきなのか?」

という選択です。これについては9割近い方が


「講座の継続延長にムダではない前向きな意味があると思った」

と考えて選択されています。どうか合格を信じて頑張ってください。


 
ご意見、ご感想

  • 継続受講しましたが、費用対効果が高く、大変有意義でした。
  • 一つの問題に対しても昨年と今年とでは、自分自身の実力や考え方、また、社会の変化があるため、全く同じ答案にはなりませんでした。一つのテーマに対するアプローチは、多数あります。
  • つまり、昨年と今年とでは、全く違う講座を受講していることになると思います。却って継続受講したことにより、技術的な視野が広がりました。
  • もちろん1回の受講で合格するにこしたことはありません。しかし、合格できなかったのは、自分自身の実力、考え方が技術士に至らなかったからです。継続受講はそれに気付くことが出来ると思いました。
  • 自分では、もうすぐ完了かと思っても、スタートラインに戻ることが多く、 がっかりします。良い、悪い部分を言って貰えると良いです。
  • 受講生のやる気に全てがかかっている講座です。やる気がない方は、ある意味お勧めしません。やる気のある方にとっては、これほどコストパフォーマンスが高い講座はないと考えます。
  • 昨年不合格でしたが、それは自分の努力不足であり、本講座の進め方や指導方針については間違っていないと思います。ただし万人がこの講座が合っている(適している)とは言い切れないし、講座費用も今の懐では厳しいものなので(?)、「強く継続延長を勧めるとは言いづらいかなあ」というところですね。
パーフェクトコースを受講されて、個人的理由で中断されていたE様(建設部門)が再受講の契約に来られました。同時に体験論文の内容についての御相談もありました。再受講の方はその数は実に60パーセントです。


 この日は18:00〜20:00にパーフェクトコースを受講されて、個人的理由で中断されていたE様(建設部門)が

再受講の契約に来られました。同時に体験論文の内容についての御相談もありました。

 本講座ではこのE様と同じような再受講の方が多いようです。その数は実に60パーセントです。一度受講されて中断または不合格された方の60%が2010年コースで再度受講されています。

  • この理由として、一度体験したら良さが解る。
  • 講座の満足度が高い。

ということが挙げられます。

 この講座の満足度が高い理由としては次のような特徴が挙げられます。

マンツーマンでわかりやすい日本橋に常設セミナールームがあっていつでも相談できる的中率の高い問題予想他の講座にない独自の教材で効率よく指導高い合格率コストパフォーマンスが高い二人の技術士から指導を受けられる技術士のスキルアップが可能

それぞれの詳細はホームページをご覧ください。また、わかりやす指導の裏付けとしては、

指導は添削、口述説明、電話、面談が可能徹底したコーチング指導(コンピテンシーの開発) 指導回数は無制限です 添削回答は音声ファイル指導付き すばやい解答(原則3日以内) 夜間、休日も要望に応じて指導に対応しています

このような理由からです。この詳細はこちら。さらに指導環境としての日本橋セミナールームでは、

常設式でいつでも相談できる。静かで学習に集中できるベストな環境です。インターネット環境を完備してすぐ調べられる。交通アクセス至便受講生の方はどなたでも利用することが出来ます。

ということで、驚異的な再受講率の高さの裏には、満足度を高める確かなしくみがあるということです。

 この日のコーチングでは、問題予想についての相談がありました。講座の指導教材の中に「問題分析シート」というのがあり、それを用いて過去問を分析しています。下の写真がそうです。


この日のコーチングでは、問題予想についての相談がありました。講座の指導教材の中に「問題分析シート」というのがあり、それを用いて過去問を分析しています。下の写真がそうです。このシートは過去問の出題背景まで分析するため相当な精度で傾向分析できます。


 このシートは過去問の出題背景まで分析するため相当な精度で傾向分析できます。下の写真はその拡大図。過去問に対して

  • 何を求めているのか
  • 背景にあるねらい
  • 予想される類題は

といった観点から予測していきます。


「問題分析シート」は過去問の出題背景まで分析するため相当な精度で傾向分析、できます。写真はその拡大図。過去問に対して何を求めているのか、背景にあるねらい、予想される類題は、といった観点から予測していきます。


 この日は10:00〜12:30に水道部門を受験される受講生のGLS様が相談に来られました。

技術士二次口頭試験の対策として、体験論文対策についてお話しました。

 すでに技術的体験チェックシートの添削を何回も行ってきたのですが、大きな問題を抱えていました。

GLS様の業績の問題とは、

業績の考え方は良かったが、完成後マーケットが変化して実績が得られていない

つまり、ふつうなら「計画は頓挫して失敗に終わった」ということで成功した業績とはならないところでした。

このため、GLS様から業績をヒアリングして、どのようにして合格できる業績として仕上げるかをご回答したのです。

 合格できるための業績とは何か。それは難しくはありません。

というのは

着手時点で目標、成果がはっきりしている正しく専門技術が応用されている自分の貢献が成果につながっている開発成果の効果が確かに確認されている

この4点さえあれば合格できます。

 GLS様の場合も上記4要素をはっきりさせるようにご説明しました。具体的にはホワイトボードを使って技術内容を確認し、コーチングによってどうあるべきかを把握してもらったのです。その結果GLS様ご自身でも技術士合格に十分な業績を実感できるようになりました。


コーチング指導終了後、GLS様の添削原稿にはびっしりと新しい答案の考えが書き込まれていました


 この日は14:00〜16:00に電気電子部門を受験されるS様が相談に来られました。技術士二次口頭試験の対策として、体験論文対策についてお話しました。

 すでに着手されていた、技術的体験チェックシートをもとにどうすれば合格できる答案が書けるかを考えてみました。

S様がこれまで心配されていたことは、

業績の中で技術士にふさわしいことが思いつかない。たとえ筆記試験に合格しても口頭試験を乗り越えられない

ということでした。

 このため、S様から技術的体験チェックシートをいただいて、私から戦略を述べさせていただきました。どのようにして合格できる答案を書くかをご回答したのです。
 合格できるための要件とは何か。それは難しくはありません。

というのは

物件、対策の概要で特筆できるものは何か(規模、難易度等)応用した技術は何か(技術名称)自分の貢献はなにか、工夫したこと成果はなにか  金額でも可

この4点さえ明確にできれば合格できます。

この参考資料として次の

マガジン

をご覧ください。


 このため、S様の場合も上記4要素をはっきりさせるようにご説明しました。具体的には技術的体験チェックシート添削と口頭説明でもってご説明しました。その結果S様ご自身でも自信を持って業績を考えることができるようになりました。


 下の写真はS様の技術的体験チェックシートです。赤ペンで指摘事項を書いてお渡ししました


 この日は10:00〜12:00に機械部門を受験されるY様がセミナーに来られ、技術士二次口頭試験の対策として、体験論文対策についてお話しました。この日の資料をご覧ください。

 まず今回は、体験論文求められる「技術士にふさわしい」とはどのようなことかをご説明しました。

(1) 口頭試験の合否の大半は、面接前に体験論文で決まってしまう
(2) 合格力を高めるには専門家になるしかない
(3) わかりやすさを追求しても専門家らしさは表現できない

ということでした。

 次にY様の体験論文をもとに話し合いました。Y様はこれまで、業績について努力してきたことをわかりやすく文章にまとめられていました。ただし、「専門家らしさ」という意味からは物足りなさが否定できませんでした。というのは

  • わかりやすさを先行させたため、話の前置きが長くなり結論が遅くなっている。
  • 本質的な技術の説明が不十分になりがち
  • 「努力」や発案を強調したため、系統的な技術応用が説明しきれていない。

という弱点が表れていました。

「専門家らしさ」を表現するには専門家から見てどう見えるべきか、逆解析をしてみる必要がありそうです。

なお、この体験論文の書き方はメールマガジンに掲載しております。

 面談後のY様の原稿です。赤ペンの添削結果の答案に青ペンでびっしり指摘事項が書きこまれていました。Y様のご感想は


自分では結構良いと思っていたが、予想外に指摘が多く、多くの気づきが得られた。


というものでした。  

この感想を音声で聞く>


 下の写真はY様の答案です。答案が良くなるにはどうすべきかについて、一般的な評価はどうか、あるべき大きな考え方は、改善方法はどのようにすべきかなどをご提案しています。


Y様の答案です。答案が良くなるにはどうすべきかについて、一般的な評価はどうか、あるべき大きな考え方は、改善方法はどのようにすべきかなどをご提案しています。

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 技術士二次試験 無料セミナー
2010年体験論文&口頭試験対策

2011年申し込み書&筆記試験

面白いほど合格できる2010年体験論文&口頭試験対策

10月 2日(土)午前10:00〜12:0010月16日(土)午前10:00〜12:0010月30日(土)午前10:00〜12:0011月13日(土)午前10:00〜12:00

 場所 当研究所セミナールームにて

面白いほど合格できる2011年申し込み書&筆記試験
10月 2日(土)午前10:00〜12:0010月9日(土)午前10:00〜12:0010月9日(土)午前10:00〜12:00 11月6日(土)午前10:00〜12:00

 場所 当研究所セミナールームにて

■参加申し込み方法
予約制といたします。定員になり次第締め切りさせていただきます。
受講ご希望の方は、下記メールに必要事項をお書き添えの上お申し込みください。
メールアドレス  gijutsushi1@yahoo.co.jp
必要事項   お名前、勤務先名、携帯アドレス、携帯番号、受験部門、科目、過去受験回数、セミナーへの要望事項

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主要駅からの所要時間は次のようになっています。
東京駅→(総武快速線)→馬喰町→当社        12分
    4分+徒歩8分
新宿駅→(都営新宿線)→馬喰横山→当社       16分
   急行10分+徒歩6分
羽田空港→(京浜急行、都営浅草線)→東日本橋→当社 37分 
    直通32分+徒歩5分 

直近のセミナーの内容のご紹介
2010.09.11 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第3回開催
2010.08.28 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第2回開催
2010.08.14 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第1回開催

 この日は10:00〜12:00に建設部門、水道部門、情報工学部門を受験される4名様がセミナーに来られました。


 技術士二次試験の体験論文対策として、体験論文指導の内容を「面白いほど合格できる体験論文」としてお話しました。今回は3回シリーズの最終回として

 その3 技術士にふさわしい現時点の評価、今後の展望

についてお話しました。下の資料ご覧ください。



 まず今回は、「現時点の評価」、「今後の展望」ではどのようなことを書くべきかご説明しました。というのは次の理由から重要度が高いと考えるからです。、

  • ほとんどの方が理解していない
  • コンピテンシーが表れやすいため配点が大きい
  • 専門家とそうでない人の差が出やすい
  • 体験とは別に、後から勉強しないと書けない

 まず、「現時点の評価」は、成果につなげる意思を示すことや、やったことに対して厳しく反省することをお話しました。この意味から、

 私の業績は、クレームもなくまあまあ良かった。

というのは悪い評価だということです。

 また、「今後の展望」では、問題に対して

社会的変革(パラダイムシフト)でもって、社会全体での改善を図ることを提案することが最上級のコンピテンシーにつながる

のです。なぜなら「使命感」は専門家のしるしであり、かつ専門家として活動する原動力でもあるからです。このため、「今後の展望」ではパラダイムシフトや専門家らしい使命感に言及すべきです。

 この日参加されたお二人の感想はこうです。   感想を聞く>

 なお、この内容はメールマガジンに掲載しております。

 この日は10:00〜13:30にパーフェクトコースを受講中のGLS様(水道部門)が面談コーチングを受けられました。体験論文の内容についてのという御相談です。体験論文指導専用フォーマットの技術的体験チェックシートの添削結果をもとにこれからの修正方法についてご説明しました。



 以下は、終了後のQ&Aです

講師: 本日の面談コーチングの感想はいかがでしたか?
G様:

2時間も面談していただいてありがたい。

セミナールームに来れない人はとても気の毒

と思っています。音声ファイルも良いですが、じっくり話せるのが良いと思います。
講師: 具体的にどこが良かったですか。
G様: ホワイトボードに書いて、確かめながら、「〜なのですか、〜ではないですか」と確認しながら学べるのがいいです。視覚と聴覚の両方で。


講師: 体験論文について今日感じたことはどんなことですか?


G様: 自分としては、

  • ただやったことをまとめて書けばよい
  • とりあえず技術士らしい話ができればよい
  • 細かい設計の苦心した点とか、身の上話、特別苦労た話がふさわしい

と思っていました。なぜなら、体験論文とは個人の体験の中身の細かいところをチェックするものだと思ったからです。体験は人それぞれ異なるし、専門的なストーリーが良い思っていたからです。

講師: なぜそのように思われていたのですか。
G様: 過去の合格者からそのように聞いていたからです。体験者が苦労話としてそのように話していました。
講師: その通りです。ほとんどの講師は経験で教えています。しかし、それでは理論的な指導はできません。本研究所ではコンピテンシー理論に基づく指導をしています。

講師: 今日の面談コーチングではいかがでしたか。
G様: 今日の話は全然違いました。合格するには

  • 技術士としてのビジョンを持たなければならない
  • 将来像、自分が技術士としてどうやっていくかについての考えがいります。

普通の仕事では業界のことまで考えてやっているわけではないので、そこまで考えてやっていません。たいていは細かい仕事の問題解決ばかりですから。 しかし、

  • 細かいことばかりでは、技術コンサルタントにはなれない
  • あらゆる問題に対処していくためには、的確に答えられなければならない
  • 専門テーマについての問題に対処する必要がある
  • 信頼感のある対応力をつけるには将来ビジョンが不可欠

と納得しました。


講師: そうですね、コンサルタントになれば誰もが求めてくるはずで、広い見識がないと対応できません。


業界の中で技術やマーケットがどうなっているか、広い視野を答案に反映させるしかありません。

  • 体験論文は狭い範囲でも、視点や見識は狭くてはいけません
  • 広い視野、コンサルタントとしての信頼性は知識や個々の体験よりコンピテンシーへの影響が大きいのです
  • しかし「評価」や「将来展望」を書くのは容易ではありません。すべての受講生様が11月の提出前まで苦闘しています。

 つまり大事なところで点を取ることです。細かい工夫や努力では技術者コンピテンシーをアピールできません。


 
G様: 現時点での評価や将来展望が書けないときはどうすればよいですか。
講師:

  • 体験がなければ知見で勝負です。
  • 類似の業績の方の研究論文を探して見識を養います。
  • 本研究所では科学技術論文検索をしますので、かなりの専門的レベルの知見が得られます。

 この日は数日前に受講を申し込まれたY様が相談に来られました。偶然にも上京の機会が得られたとのことです。(急な面談にもできるだけ対応しています) いくつかのご質問を紹介しておきます。

セミナールームでの面談風景
受講者様が持参されたテキストと受講・指導契約書

1. 勉強方法について

 受講スタートに当たり、まずは勉強方法についてのご質問がありました。講座では、その時期ごとにチェックされる技術者コンピテンシーに合わせて、最適な指導方法を進めています。大まかには次のスライドをご覧ください。



 1〜9のチェックリストに対応して、それぞれの学習の専用様式をもとに添削・コーチング指導により進めてまいります。コーチングは希望に応じて次のすべてに対応しています。

音声ファイルコーチング電話コーチングインターネット電話コーチング面談コーチング

2. 「キーワードを書く」は筆記試験には有効か?
 建設一般などで「白書のキーワードを答案にちりばめる」と合格できると言われています。しかし、この言葉の真意はキーワードの個数がカウントされて点数になるということではありません

 技術士の答案は全体を読んで「コンサルタントにふさわしい能力があるか」という診断が行われます。この時、「アセットマネジメント」や「コンパクトシティー」などの考え方を多数駆使する必要性があります。この時にこうした概念を短い言葉「キーワード」で表せればとても明解です。技術コンサルタントとしては、多くの概念を駆使して考える必要があるため、このような概念的思考は条件となっています。そのような意味から、

概念的思考はコンサルタントとしての必須能力

ともなっています。この説明はメールマガジンにもありますのでご覧ください。


メールマガジン技術士合格への道 2010年 第7回、必ず合格できる 技術士二次試験合格講座、面白いほど合格できる直前テクニック その3、専門キーワードは専門家の思考様式(概念的思考)

3 . どうして部門が違っても指導できるのか

 技術士の試験の要求事項は、①専門知識と②コンサルタントとしての考え方の二つに大別できます。
 

①専門知識
 これは、部門、科目ごとに内容が異なるため特別な勉強が必要です。
 指導する講師としてもそうした技術を理解する必要があり、実は私も日々勉強しております。この成果もあって大概の問題は理解できるようになりました。建設、電気、化学、環境、不動産など過去の専門体験も役立っております。
 一方、解答する受講者様としてはさらに正確で詳細な知識が必要です。たいていの方は特段下調べもせずに、ご自分が持ち合わせている知識だけで答案を書こうとしているように見受けられます。調べはしても肝心な言葉がなかなか出てこない解きもあります。このため、新しい答案に取り組むときは、必ず下調べをするようにお勧めしています。

②コンサルタントとしての考え方
 一方、こちらはこれまで訓練されていない方が多くしかも難解のようです。

  • 考え方」は「知識問題」と違って間違えると、解答がまったく違った形式になり、大きな減点となる
  • 考え方の誤りは、いくら問題文を読んでも理解できない場合がある。
  • 出題者の要求は、コンピテンシーを確かめるためのものであるため、基本形はいくつかの系統に集約される

 このため、問題文の考え方、すなわち出題者の意図は、部門や科目に依存しないものなのです。このことから、こうした基本形を逆に他の部門、科目にあてはめて解釈すると出題者の意図が良くわかります。このような方法で私は講師の立場から、正しい解答方法をご提案しています。

4. 「技術士論文は奥様に読んでもらって理解できれば良い」は本当か


 これはご質問の中で出てきた話題であり、補足しておきます。


技術士論文は、技術応用力を確かめるものであり、そのようなご経験のない奥様が読まれても評価ができるとは思えません。この言葉の真意は、一般的に論文の文章が「日本語として」わかりにくいものであるため、まずは理解しやすい文章を目指すことを説いています。



 この

「わかりやすさ」、「内容を表現し、伝える」

ことの重要性は私も認めており、セミナーの中でも説明しております。次のスライドは体験論文の要件を表したものです。試験官の評価「技術者コンピテンシー」を高める因子にはいくつかありますが、結局

「内容のわかりやすさ」が伝達する際の支配的因子

となります。このためわかりやすい表現方法を研究しています。詳しくは

セミナー記事

をご覧ください。


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   試験の一か月前から受講スタートされたN様に、試験結果を聞いてみました。
N様のお話を通しで聞く >5:20
 以下、写真をクリックするとそれぞれ音声が聞けます。  


試験問題を見て始め「頭が真っ白になった」しかし、習った方法で対処したら問題なく答案はかけた。 0:52

ちなみに水道部門の問題はこれ。例年にないPIを用いた設問となっています。


講座で習ったレジュメ、チェックシートの方法があればどんな問題でも書ける自信がついた。 0:35

上の写真は、試験時間に問題用紙にびっしりと書かれたN様のレジュメ、チェックシート。
なお、レジュメ、チェックシートの方法、書式についてはこちらを参照してください。


過去の勉強法は、暗記主体。これではダメと気付きました。  0:36


勉強法や問題はそれほど難しくはないと思えた。やはりまとめ方があってこそ。  0:46


解らないところから考える力、期間があればつけられる  0:51


コーチング恐るべし。直前一か月でここまでに 0:25

まとめ
暗記ではない、考える力がついたことが良かった
 1:10

この日は10:00〜12:00に建設部門、上下水道部門を受験される5名様がセミナーに来られました。

 技術士二次試験の体験論文対策として、昨年の論文指導で得た知見をもとに「面白いほど合格できる体験論文」を行うこととしました。今回は3回シリーズの第二回目として、

その2 専門的かつ独創的で汎用性のある問題解決過程

についてお話しました。下の資料ご覧ください。


まず今回は、体験論文で求められる「独創性」、「汎用性」とはどのようなことかをご説明しました。

ただ前例がないことが独創的とは限らない 前例がないとは→ 理由があってそうしない場合が多く、その理由を解消できない限り独創とは言えない汎用性とはある程度違うケースに対して同じ効果を生み出せること 「同じようなケースがあれば適用可能」ではうまくいって当然。それは再現性あるとは言えるが、汎用性とは呼ばない。いわば当たり前。

ということで、

  • 在来工法の問題点を解消する仕組み、原理を明らかとする
  • 技術を抽象化、概念化する
  • 専門技術体系から応用した過程を説明する

のです。ではこれらを考える上での、問題点を解消する仕組みの分析や、概念化、専門技術体系からの応用課程は、個別のコーチングによる以外には難しそうです。そこのところを本研究所でがお手伝いしているということなのです。

 この日参加されたお二人の感想はこうです。   感想を聞く>

 なお、この内容はメールマガジンに掲載しております。

 記事一覧へ>

この日は10:00〜13:30にパーフェクトコースを受講中のGLS様(水道部門を受験)が個人コーチングを受けられました。体験論文に書き表す業績として、どれを選定したらよいかという御相談です。


コーチングで業績の背景、概要、成果、貢献と問題点・課題をどう書いたらよいかを話し合いました


技術的体験論文の概要を通して技術者としてのコンピテンシーが伝わるようにはどうすべきか。問題点や解決法まで確認しました

 体験論文では技術者のコンピテンシーを最大限に表現しなければなりませんが、次のような2つの業績のどちらが評価が高いかということです。下の写真の業績チェックシートをもとに検討しました。


講座の指導では、わずか2ページの技術的体験チェックシートにより、コンピテンシーにかかわる要素を漏らさずチェックしていただきます

業績1は多少古いものの、開発成果の装置の販売実績がある。 業績2はシステム開発の業績で情報は豊富である。ただし、その後中断して開発成果はない。

 このような2業績に対して、コンピテンシーを引き出せる可能性を見積もり、引き続いてそれを最大限に生かす戦略をご提案しました。コーチングでは現状を評価するだけではなく、常に最良の解決策を提案できるのが利点です。ただ答案を添削したり、一般論を伝えたりするのではなく、

一回の相談で、自分の進むべきベストの道がわかる

ということです。つまり、

100の一般論より、自分だけのベスト解答を1つ学ぶほうが価値がある

のです。この日もコーチングの末には納得できる成果にたどりつけました。
コーチングを終えたGLS様の感想はこうです。 感想を聞く(48s)>

記事一覧へ>

 この日は12:00〜13:30にパーフェクトコースを受講中のS様(建設部門を受験)が個人コーチングを受けられました。 体験論文に書き表す業績として、どれを選定したらよいかという御相談内容です。  そこでS様のお考えをボード使って説明していただきました。

2010.08.14 個別コーチング体験論文業績の選定(建設部門S様)、パーフェクトコースの受講生様から体験論文に書き表す業績選定の御相談です。技術者のコンピテンシーを最大限に表現するためヒアリングしました
2010.08.14 個別コーチング体験論文業績の選定(建設部門S様)、パーフェクトコースの受講生様から体験論文に書き表す業績選定の御相談です。技術者のコンピテンシーを最大限に表現するためヒアリングしました
2010.08.14 個別コーチング体験論文業績の選定(建設部門S様)、パーフェクトコースの受講生様から体験論文に書き表す業績選定の御相談です。技術者のコンピテンシーを最大限に表現するためヒアリングしました

 じっくりご説明を聞いた結果、説明しにくい苦労や悩みが明らかとなりました。

業績1は多少古いものの、技術開発業務の当初から設計に携わっていた。開発成果は特許化されている。、一方、業績2は最近なので情報は豊富である。ただしアカデミックでもないし、開発業務ではないので特許はない。このような業績の選定問題に対して、業績のコンピテンシーの高さを左右する因子(技術応用、成果、独創性、汎用性などと相関が強い)をチェックします。

 お話を要約するとこうです。体験論文では技術者のコンピテンシーを最大限に表現しなければなりませんが、次のような2つの業績のどちらをメインとすべきか(評価が高いか)ということです。

  • 業績は多少古いものの、技術開発業務の当初から設計に携わっていた。開発成果は特許化されている。
  • 最近の業績で情報は豊富である。ただしアカデミックでもないし、開発業務ではないので特許はない。

 このような質問に対して、トータルのコンピテンシーの高さはどうかをチェックすることにしています。

 コンピテンシーは業績の成果は、技術応用、成果、独創性、汎用性などと相関が強いのです。そこで、技術者コンピテンシーを増すには次の式で考えることをお勧めしています。

コンピテンシーの大きさ C=M×K×N

M マーケットの大きさ、波及効果
K 貢献、自分のかかわり度
N 難易度

 もし、上記のM、K、Nのデータがなかったとしても、類似の業績(経験)を科学技術論文データベースから探索することをお勧めしています。この業績探索の方法は受講生様には公開しております。  この日は上記のとおりのコーチングでS様の業績をすっかり確立することができました。

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この日は10:00〜12:00に建設部門、総合技術管理部門を受験される2名様がセミナーに来られました。

技術士二次試験準備 公開無料セミナー,おもしろいほど合格できる体験論文,技術士合格への道研究所,

 技術士二次試験の体験論文対策として、昨年の論文指導で得た知見をもとに「面白いほど合格できる体験論文」を行うこととしました。今回は3回シリーズの初回として、

その1 業績概要で技術者コンピテンシーを表わすには

についてお話しました。下の資料ご覧ください。

 まず今回は、体験論文で求められる「技術士にふさわしい」とはどのようなことかをご説明しました。

(1) 試験では技術者のコンピテンシーを数分で判定されてしまう
(2) コンピテンシーは業績の成果と相関が強い
(3) コンピテンシーを高めるには本当に専門家になるしかない
(4) コンピテンシーは自分では分かりにくい。

ということで、

  • 安直なテクニックでは「技術士のふさわしさ」は表現できない
  • 結局、専門家としての本質的な活動、能力を行う(学ぶ)しかない

のです。では何が専門家なのか、技術者コンピテンシーを逆解析して、専門家の本質を引き出す以外にはありません。たいていご自分ではわからないので、コーチングを利用して引き出しています。そこのところを私がお手伝いしているということなのです。

この日参加されたお二人の感想はこうです。   感想を聞く>

なお、この内容はメールマガジンに掲載しております。

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 技術士二次試験 無料セミナー
―おもしろいほど合格できる体験論文 全3回シリーズ

 間違えやすいポイントをカバーして、確実に合格できる対策法について説明会を開催します。 下記の内容は、予告なく変更する場合があります。

   面白いほど合格できる体験論文  
 第1回 その1 いかにして業績概要で技術者コンピテンシーを表わすか  8月14日(土)
 第2回

その1+
その2  専門的かつ独創的で汎用性がある問題解決過程

 8月28日(土)
 第3回

総集編
その1〜2+
その3  専門家らしい反省、専門家らしい展望とは

 9月11日(土)

いずれも午前10:00〜12:00 場所 当研究所セミナールームにて

 予約制といたします。定員になり次第締め切りさせていただきます。
受講ご希望の方は、下記メールに必要事項をお書き添えの上お申し込みください。
メールアドレス  gijutsushi1@yahoo.co.jp
必要事項   お名前、勤務先名、携帯アドレス、携帯番号、受験部門、科目、過去受験回数、セミナーへの要望事項

地図  http://www.gijutsushi1.com/#map をご覧ください
主要駅からの所要時間は次のようになっています。
東京駅→(総武快速線)→馬喰町→当社        12分
    4分+徒歩8分
新宿駅→(都営新宿線)→馬喰横山→当社       16分
   急行10分+徒歩6分
羽田空港→(京浜急行、都営浅草線)→東日本橋→当社 37分 
    直通32分+徒歩5分 

直近のセミナーの内容のご紹介
2010.09.11 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第3回開催

2010.08.28 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第2回開催
2010.08.14 無料セミナー「面白いほど合格できる体験論文」第1回開催



 2010年筆記試験答案、無料添削を受け付けます。まずは不合格の原因を知ることからです。どしどしお寄せください。

■目的、ねらい

 過去の試験での敗因を知らずして、今年の勉強の戦略は立ちません。まずは実際に何がいけなかったのか、客観的に試験官の判断を知ることです。添削では

  • コンピテンシー理論に基づいて試験官の考え方
  • 減点箇所、減点理由、改善方針、今後の勉強方針について
  • 答案に対しては赤ペンでの指摘します
  • 5〜30分程度の講評、口述説明(口述録音ファイルにて)

にてコメント致します。

■対応部門

機械/船舶・海洋/航空・宇宙/電気電子/化学/繊維/金属/資源工学/建設/上下水道/衛生工学/農業/森林/水産/経営工学/情報工学/応用理学/生物工学/環境/原子力・放射線/総合技術監理

■お申込み方法

メールタイトルに「添削、合否判定希望」の旨をお書きの上、次の事項をお書きください。

お名前、勤務先名、PCアドレス、携帯アドレス、携帯番号、受験部門、科目、科目、専門とする事項を添えてメールにてご送信願います。gijutsushi1@yahoo.co.jp  

■ご用意していただくもの

再現答案 ワードで書かれたもの(ワード原稿)に限ります。 答案用紙の一行文字数×行数に合わせた原稿筆記試験問題の冊子 当日配布されたもののPDFコピー (解かれた問題だけでなく、表紙から全ページを含めてコピーしてください)試験センターからの採点結果(A、B、Cの評価)

■添削に要する日数

 10〜15日

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